アジアな魅力：Kelly Hu

しばらく見ていなかったドラマ「刑事ナッシュ・ブリッジズ」を久しぶりに見た時のこと。ナッシュのもとに新しいメンバーが送られてきたらしい。見たことのない、とてもきれいなアジア系の女性が登場しているではないか。ハワイ生まれの友人を思い出すような顔つきだ。アジア人に特有の、切れた細い目がとても印象的な彼女だが、このドラマの中では、なかなか鋭いアクションを披露する。英語の発音もばっちりだ。ナッシュを途中で降板するため、ちょっと残念に思ったが、のちに参加する「LA大捜査線」で再び活躍。準主役級の抜擢となった。このドラマもすでに終了してしまったが、彼女の今後が期待される。

1968年2月13日、ハワイのホノルルで生まれる。その後、高校までハワイで過ごす。現在はカリフォルニアのBrentwoodに住んでいる彼女だが、1985年にミス・ティーン USAに選ばれる。1993年にはミス・ハワイにも選ばれている。ミス・ティーンに選ばれてから、モデルの仕事を開始。４ヶ月ほど日本に滞在していたこともあるとか。CMの仕事などをこなしつつ、ハワイからLAへと移り、ショービジネスの世界へと入る。映画やテレビで下積みし、ブレイクしたのが1987年の"Growing Pains"。主演のKirk Cameronの相手役として注目を浴びる。他にも"The Doors"や"Harley Davidson and the Marlboro Man"などの映画にも脇役として出演しているから見逃せない。その後は、現在日本でも公開されている「刑事ナッシュ・ブリッジズ」や"Sunset Beach"にて、人気を上げる。そして、日本でも放送されている「LA大捜査線」にて、準主役としてChen Pei-Pei役をこなしている。初回から脚線美を披露。もちろん、人気も上昇中。「LA大捜査線」は、本国アメリカでは今シーズンで終了してしまったが、映画の出演などもこなしている彼女なので、これからの活躍が期待される。このドラマは、香港俳優であるサモ・ハン・キンポーが華麗なアクションを披露しているが、実はKellyもアクションは得意。ナッシュでもこのLA大捜査線でも鋭いアクションを披露している。なんでも空手で茶帯をもっているそうだ。ナッシュの仕事を受ける前まで空手の訓練を受けていたというからなかなかのもの。

好きなテレビ番組は、HBOの"Sex In The City"だそうで、現代に生きる女性。アメリカのショービジネスにおいて、女優の寿命は短いため、活躍するのがなかなか難しいといわれているが、さらに限られた枠しか与えられていないアジア系女優の枠を、人気と共にフル活用している彼女。実際には４世代目の中国系としてハワイに生まれた彼女は、ハワイ語、広東語、英語を自由に操るバイリンガル。日本にいたということで、日本語も少しは話せるのではないだろうか。アジア人女性として、これからも魅力を存分に発揮してほしいところだ。将来はハワイに女の子向けのモデルスクールを作りたいそうだ。アメリカのショービジネスにおいて、アジア人の枠は狭いといわれてきたが、ここに来て香港俳優の活躍が目立つようになってきた。アメリカでも、少しずつアジア人の人気が上昇中。これを受けて、ショービジネスでも少しずつだがアジア系の俳優・女優さんをみかけるようになってきた。Kellyもその一人といえよう。厳しい世界だが、なんとかがんばって人気を上昇させてほしいところ。次の仕事が楽しみ！