タクチック、でもキュート!不思議な人気者:マシ・オカ

今年のエミー賞にもノミネートされ、一気に人気に火がついたのがこのマシ・オカ。ちょっと変わった名前で、アメリカでは「マーシー」と呼ばれているが、とにかく100%ピュアな日本人俳優としては、かなりの功績を収めている。映画「ラストサムライ」で渡辺謙が一気に売れたのはつい最近の話だが、やはり日系アメリカ人と違い、言葉の壁で、なかなかスターへの道は厳しいとされている日本人。そんな中、このマシ・オカは一気にお茶の間の人気者となった。実は私と同い年なこともあり、妙に応援したくなってしまう。だって何だか憎めない顔してるんだもの・・・。彼のユーモアと、どこか笑いを誘う!?ルックスが魅力全開!ぜひそんなマシ・オカをご紹介しよう。

Masi Oka

1974年12月27日、東京生まれ。もちろん、生粋の日本人。本名はオカ・マサヨリ。6歳までは日本で暮らしていたが、IQが180代とかなり高かったため、母親と共にアメリカ、ロサンゼルスへと移住した。彼が12歳の時には、雑誌「タイム」の表紙を飾ったとか。タイトルは"Those Asian-American Whiz Kids"。その後、ブラウン大学で数学とコンピュータを専攻。このとき、マイナー専攻で演劇を学んでいる。この経験が後にこれほど活かされるとは、本人も思っていなかったのかもしれない。インタビューで「僕は右脳と左脳の両方を使うことが大好き」と語っている通り、理数系とアートのバランスを、学生時代から保ってきているようだ。1997年に大学を無事に卒業。そして就職は、ご存知George LucasのIndustrial Light & Magic。ここではヒット作のスペシャル・エフェクトを担当している。代表作としては"The Perfect Storm", "War of the Worlds", "Pirates of the Caribbean"など。もちろん「スター・ウォーズ」シリーズも担当している。

就職当初はサンホゼという、サンフランシスコの南側にあるシリコンバレーに住んでいたのだが、ロサンゼルスへの転勤を希望。どうしてもエンタメ系への挑戦がしたかったらしい。それにしても、この時点でエキストラなどを考えること自体がすばらしい。彼にとってはかなり壁の高いチャレンジとなったことだろう。会社の上司にも「1年間、テレビ出演が出来なければ、サンホゼで一生暮らすから。」とお願いし、ロスへとお引越し。2001年ころからドラマのゲスト出演を繰り返している。"Dharma & Greg", "Gilmore Girls", "Sabrina, the Teenage Witch"など日本でもおなじみのドラマから、"Reno 911!", "All of Us", "Still Standing"などのsitcomまで、幅広くチャレンジ。そしてよ〜く探してみると、"Austin Powers in Goldmember", "Legally Blonde 2" "Along Came Polly"などの大ヒット映画にも(エキストラ?)出演しているではないか!最近になって"Without a Trace"などシリアスなドラマにも顔を出すようになったが、やはり、複数エピソードにゲスト出演した"Scrubs"などのsitcomの方がお似合いな感じ。

Masi Oka

人気シリーズ「Heroes」も新シリーズがスタートし、ますます波に乗るマシ・オカだが、様々なトークショーから彼のユーモアあふれる人間性が人気の秘密。アメリカン・ジョークもお手の物だし、なんといっても憎めないルックス。決してハンサム系ではないが、母性本能をくすぐるようなキャラが女性に人気らしい。(笑)現在彼女はいないらしいが、どうやらエミー賞の時はKristen Bellをデートに誘ったとして、ゴシップ誌では騒がれていた。せっかくのエミー賞ということで、日本にいる母親に同伴してほしいと電話をしたところ、お断りされてしまったらしい。(笑)そのため、急遽ドラマで共演したKristenを誘った。Kristen BellはVeronica Mars"というドラマで主人公の高校生探偵役をこなしている女優さんで、なかなかかわいらしい人。そんな彼女とマーシーが!!?ということで話題になったらしいが、信憑性は???。まぁそんな浮いた話も少しは出てきたので、人気者の証拠なんだろう。※ちなみに写真はKristen Bellではなく、ドラマ共演者のHayden Panettiereと。

Masi Oka

ドラマの撮影で忙しいにも関わらず、ILMではまだ仕事を続けているらしく、週に1,2日は出勤しているとのこと。ドラマは視聴率との関係もあり、あまり安定しているとはいえないので、何とか右脳と左脳をバランスよく使いこなして、がんばってほしいところ。ちなみに、ドラマが成功し、ギャラもかなりもらっているはずなのだが、いまだに2000年のホンダ・アコードが愛車だとか。(笑)新作には「それいけ!スマート」映画版にも出演しているそうなので、ますますコメディタッチの作品が期待される。本人もコメディが大好きで、日本のバラエティ番組はほとんど見ているとのこと。中でも「めちゃイケ」などが大好きだそうで、日米両方のジョークに対応している。日本でも人気上昇中で、インタビューなどではスーツで登場。見かけは若いサラリーマンとほとんど変わらない。(笑)まあ、あまり羽目をはずしておバカ映画にだけは出演しないでほしい。100%ピュアな日本人俳優、マーシーの今後の活躍に期待!

(2007.09.30)



関連リンク
IMDb - Masi Oka : Internet Movie Databaseでマーシーの新作をチェック!(EN)
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