Airwolf (1984-1986)
Airwolf 「ナイトライダー」などと並んで人気の高いのが「超音速攻撃ヘリ エアーウルフ」。CIAが20年の歳月と10億ドルの開発費をかけて完成させた超ハイテクヘリコプター、エアーウルフ。開発の責任者であるCIAのアークエンジェルは、ホークの兄を探すことを条件にエアーウルフの管理を任せることとなり、物語が始まる。3シーズンほどしか続かなかったものの(1987年から違うキャストで続編が放送された)、ファンが続出のこのドラマ。やはりヘリを利用したドラマだけに、ヘリマニアのファンが続出。実際、エアーウルフのモデルとなったヘリもあるそうで、マニアが喜びそうなドラマの一つ。私ももちろんその一人だが、このドラマの面白いところはなんといっても目的があることだ。単純に正義に立ち向かうホークを描くのではなく、ベトナム戦争で音信不通となった兄を探すため、交換条件でエアーウルフを操縦する。そんな目的があるからこそおもしろい。人気ドラマの秘訣は、なんといっても登場人物のキャラクター。共感できる人物ほど人気が高いが、その点ホークは若干孤独かも。どことなく影のある彼に共感できるか、それともエアーウルフの活躍を楽しむか。それはあなた次第。(笑) 共演のアーネスト・ボーグナインがいい味を出しているのがうれしい。その他目立った登場人物はいないものの、やはり主役のエアーウルフが出てきた時は鳥肌もの!80年代独特のドラマカラーが楽しめる作品。


▲▽ CAST ▽▲
Jan-Michael Vincent Jan-Michael Vincent (Stringfellow Hawke)
とにかく孤独な男。まさに一匹狼といえよう。12歳の時に両親を亡くし、ベトナムは件直前で恋人を亡くす。ベトナムでは、兄と同じ作戦に従事していたが、兄だけ救出されず、消息を絶った。そんな兄を探すため、CIAのアークエンジェルと交換条件を交わし、エアーウルフの操縦をする。自分が愛する者は必ず死んでしまうと信じており、街から遠く離れた山奥に住んでいる。チェロの演奏が趣味ということで、時々チェロ演奏が聞けるのがうれしい。そんなHawkeを演じるJan-Michael Vincentは1945年7月15日、コロラド州デンバーで生まれる。高校卒業後、映画への興味があり、1967年、"The Bandits"にてデビューを果たす。その後"White Line Fever""Bits the Bullet"などのヒット映画に出演し、注目を集める。そしてこのドラマへの出演へとつながる。映画出演もいろいろと果たしているが、私が一番気に入っている彼の映画は「ビッグ・ウエンズデー」。実際、Vincentはずっとカリフォルニアのビーチ沿いに住んでおり、根っからのサーファーとか。デビューからこのドラマまで、出演作に恵まれてきた彼だが、80年代後半から大作への出演依頼が減り、いわゆるB級映画に出演することとなる。1996年、自動車事故のため首の調子をおかしくしてしまい、それ以来飲酒運転をしたりといろいろトラブルを起こしている。しかし映画界にも徐々にカムバックを果たしているので、焦らずゆっくりと仕事を大切にこなしていってほしいところ。「刑事ナッシュ・ブリッジズ」では、ナッシュの兄弟役として変わらぬ姿を見せている。
Ernest Borgnine Ernest Borgnine (Dominic Santini)
一匹狼、Hawkeの親友であるDominicは、大日世界大戦中Hawkeの父親と共に参戦。パイロットとして活躍していた。現在はみずから経営する航空会社を経営する傍ら、エアーウルフの操縦もする。とにかく陽気なキャラクターで、ちょっぴり暗いHawkeのキャラクターを明るく盛り上げるのがDominicといったところ。魅力的なキャラの一人。そんなDominicを演じているErnest Borgnineは1917年1月24日、コネチカット州に生まれる。イタリア系の両親を持つ彼。幼い頃はスポーツ、特にボクシングに興味があり、演技には全然興味がなかったそうだ。1935年、高校を卒業すると同時に海軍へと入る。海軍には10年間所属していたそうだ。海軍の後、いくつかの仕事をこなしたが、なかなかしっくりとこない。そんな時、母親が彼に演技の道に進んではどうかと薦めたそうだ。そしてハートフォードにあるRandall School of Dramaへと進学することになった。卒業後は舞台で下積み時代を送る。注目を浴びたのは1949年のブロードウェイでのこと。それ以来、ハリウッドへと移り住み、映画出演をこなしていく。また1955年には"Marty"でアカデミー賞も受賞。その後も様々な映画への出演が続く。結婚経歴もさすがで、現妻も含め、5人の女性と結婚したことがある。ビバリーヒルズに自宅を持ち、現在も映画出演をしているBorgnine。いつまでも元気で、まだまだ活躍してほしい。今年の新作はPamela Bachと共演の"Castlerock"という映画。
Alex Cord Alex Cord (Michael Coldsmith Briggs)
通称アークエンジェル。エアーウルフの開発責任者であり、管理をHawkeに任せている。Hawkeとは交換条件を結び、Hawke兄の情報を提供する。いつも白いスーツに身を固めているのがトレードマーク!?右足と左目を負傷しているが、エアーウルフの創作者であるモフェット博士の裏切りによるもの。痛々しいが、時々見せる笑顔がまぶしい。(笑) Hawkeとの関係はなんとなくぎこちなく、キャラ自体くらいが、やはりDominicがいるおかげでドラマも盛り上がっている。演じるAlex Cordは1933年、NYのロングアイランド生まれ。幼少時代は馬をこよなく愛し、ジョッキーになるのが夢だったとか。12歳の時、ポリオをわずらい、夢を諦めることとなってしまった。しかし、その後ロデオなどんも興味を持っていたらしく、演技には全く無縁だったとか。NY大学で文学の学士を取った後は、れんが職人や銀行員として働いていた。彼が演技に目覚めたのはある女性が原因のようだ。ずっと思いつづけた女性が彼を演劇に導いたという噂がある。Stanford Shakespeare Academyなどを経て、イギリスなどで舞台経験を積む。また映画やテレビでも活躍。「ジェシカおばさんの事件簿」「ラブボート」「新スパイ大作戦」などのヒットシリーズへのゲスト出演などもこなしている。最近は芸能活動をあまり行っていないようだ。執筆活動は行っており、2冊の本を執筆している。"Sangsong"はAlex Viespi、"Harbinger"はAlex Cordという名前で発表された。また1998年には馬についての本を書き終えたらしいので、現在は3冊発売されているかもしれない。
関連リンク
IMDb - "Airwolf" : Internet Movie Database の "Airwolf"ページ (EN)
The Jan-Michael Vincent Homepage : Jan-Michael Vincentファンサイト (EN)
Ernest Borgnine : Ernest Borgnine tribute site (EN)
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