Ally McBeal (1997-2002)
Ally McBeal ボストンにぽつりとあるセンスのいいビルの中に入っているのが、こじんまりとしたフィッシュ&ケイジ法律事務所。上司にセクハラされ、それを訴えたがために自己退職に追い込まれた主人公のAllyは、その日偶然鉢合わせした大学生時代の同級生、リチャードに誘われ、この事務所で働くことになる。なにげなく出向いたその事務所で、これまた偶然にも、大学で離れ離れになるまで幼い頃から付き合っていたビリーと鉢合わせ。更に、追い討ちをかけるかのように、彼の奥さんまでもが同じ事務所で働いているときた。法廷モノとしてではなく、ラブコメとして笑えるドラマ。本国アメリカではもちろん、日本でも熱狂的なファンが続出。なんだかわけのわからないフィッシュ哲学と、アリーの結婚願望まるだしの行動が、毎回みていて面白い。アリーを囲む他のキャラクターもかなり強烈なキャラで負けていない。更に、ちょっと癖があるかもしれないが、CGを利用して、視覚的にアリーの心境を描写するのが面白い。弁護士としての物語とは思えないが、とにかくこの事務所はなんだか「あやしい」。(笑) まだ未見の方にはぜひ一度ご覧になることをオススメ。3シーズンを最後に、ビリーとジョージア夫婦は降板。その後も強烈キャラの連続。時々ゲスト出演があるのもたのしい。この人気番組をプロデュースしているのは、「ピケット・フェンス」「L.A.LAW」などでおなじみのDavid E.Kelly(映画スターのMichelle Pheifferのダンナ様)。現在放映されている法廷モノ「ザ・プラクティス」も彼の作品。もともと弁護士として働いていた彼だけに、リアリティのある弁論展開、そして社会問題をも含めたやり取りが見物になっている。法廷モノとしてみると、正直いって、アリーはちょっと物足りない。社会的な問題はそれほど取り扱わず、どちらかというと、恋愛関連の話題しかでてこないのだ。また、個々のキャラクターを時間をかけて描きすぎ、特定の人間関係しか描けていないのもちょっと残念なところ。しかし、働く20代女性として、結婚という一つのイベント(!?)と、本当に心から愛する人をみつけることのできないジレンマなどを女性の立場から繊細に描写されているので、そこらへんに共感を持てる女性は多いはず!男性群もなかなか面白い!


▲▽ CAST ▽▲
Calista Flockhart Calista Flockhart (Ally McBeal)
「いい男はどこにいるの〜?」それが彼女の永遠のテーマなのかも。ずっと想いつづけていたBillyへの愛を心に秘めながら、新しい愛を求める彼女。ちょっと抜けた感じにみえるが、実は、ビリーと別れ、ハーバード大学で法律を勉強し、28歳という若さでフィッシュ&ケイジ法律事務所を支える。妄想癖があるようだ。自分の意見ははっきりという方なのに、恋愛に関しては意外と奥手。素直になれない自分にもいらいらしながら王子様を捜し続けている。。。主人公のAllyを演じているのがCalista Flockhart。1864年11月11日イリノイ州生まれ。ちょっと変わった名前だが、これはひいおばあさんから名づけてもらったそう。幼い頃はどうやらこの名前を嫌っていたらしい。大学でドラマを専攻し、卒業後はシカゴなどにて舞台活動で下積み生活を送る。ブロードウェイにも立ったことがあるそうだ。その後、映画にも脇役として登場するようになった。「バードケージ」ではRobin WilliamsやGene Hackmanなどと共演している。この映画で目に留まり、"Ally McBeal"のオーディションを受ける事にしたとか。それまでテレビには出演しておらず、舞台と映画のみみたいだ。なかなか女優として芽が出なかったせいか、ふと受けたオーディションでこれだけの人気を得る事になるとは、本人も思っていなかったのでは?余談だが、このドラマのプロデューサーであるDavid E.Kallyの奥さんは、アヒル顔で有名な(!?)Michelle Pheiffer。というのもあり、彼女が選ばれたのは、このアヒル顔のせい?ともいわれている。(笑) どっちにしても、彼女の人気は急上昇中。多忙のため、一時期痩せ過ぎの女優とまでもいわれたが、現在もAlly役に奮闘中。最近では忙しい中子供を養子にもらい、母親としての人生もスタートさせている。オフブロードウェイなど、舞台の方でも地味に活動しており、そろそろAlly以外での活動に期待したいところ。
Courtney Thorne-Smith Courtney Thorne-Smith (Georgia Thomas)
Allyが思いつづけていた元恋人のBillyの奥さん役で、同じ事務所に働いている。1シーズン目では、Ally、Billyと共に、いわゆる微妙な三角関係に悩まされる。2シーズンではなんとかAllyとも仲良くなり、いい感じに?と思いきや、ふとしたことからAllyがBillyとキスを・・・。などなど、いつになってもこの三角関係は尽きない様子。(笑) そんな微妙な関係を楽しんでいるようにも思えるGeorgiaを演じているのがCourtney Thorne-Smith。彼女は「メルローズ・プレイス」で5シーズンも活躍していたため、知っている方も多いのでは?1967年11月8日、サンフランシスコの郊外であるミル・バレーで生まれる。演技には、昔から興味があり、高校時代にオーディションを受けた「ルーカスの初恋メモリー」(なつかし〜!)で映画界デビュー。その後、大学へは進学せず、映画やテレビにて活躍。代表的な作品には、マーク・ハーモンと共演した「サマースクール」がある。(カースティ・アレイ共演)その後、テレビなどでも活躍していたが、彼女を有名にしたのは、なんといっても「メルローズ・プレイス」。このドラマでアリソン役として人気が上昇。5年間このドラマでがんばった。ちなみにこのドラマ、最近は単なるメロドラマ化しているが、以前は青春ものだったらしく、いわゆるビバヒルのスピンオフ番組として始まったそうだ。(アメリカでも同じ曜日に連続して放送していた。)メルローズを降板した後に、David E.KellyのススメでAllyに参加。そしてヒットへとつながったわけだ。David E.Kellyがプロデュースした大ヒットドラマ「L.A.LAW」にも何度かゲスト出演している。今シーズンで、Allyから降板した彼女は、今後、映画やsitcomへの主演が期待されている。プライベートでは、かねてから婚約中の遺伝子学者と結婚したばかり。ハッピーな日々を過ごしているに違いない。しばらくはオフを楽しむと思われるが、新作として、ファラ・フォーセットとの共演映画"The Love Master"が控えている。
Greg Cermann Greg Cermann (Richard Fish)
わけのわからないフィッシュ哲学を武器に、前向きに生きるリチャード。弁護士としてまともに働いたところはみたことがないが(というか、この事務所の人みんな、小道具が多すぎっ!(笑))、ジョン・ケイジと共に事務所を運営している。学生時代から、人生はすべて金!と断言していたほどだが、元クライアントで、現在は弁護士としても働いているリンと交際中。一風変わったリンにてこづっているのが見どころだ。Richard役を演じているGreg Cermannも、「L.A.LAW」にゲスト出演を果たしている。その時もなんだかさせない弁護士役だったので、両方みたことのある私には、なんとも面白く感じてならない。1958年2月26日生まれ。奥さんはChristine Mouradで、同じく女優さん。映画"Freeway"でニュースレポーターを演じている。映画にも意外と出演していて、ホラーにも何作か出演。「チャイルド・プレイ2」にも出演しているのがおもしろい。Allyの前には"Ned and Stacey"というFOXのsitcomに出演。その流れでか、Allyにも出演する事となった。今年は3本の映画出演が決まっているみたいで、映画の方でも期待できそう。それにしても、彼のダンスは見物!2シーズンのエピソードでみせる彼の独特の踊りに、さすがのリンもあっけにとられていたのがおかしい。(^◇^)
Lisa Nicole Carson Lisa Nicole Carson (Renee Radick)
Allyのルームメイトで検察官。Allyの相談役としてよく登場するが、仕事上、法廷で戦うこともあり。でもさすがは親友。プライベートではすごく仲のよい二人なのだ。王子様を追い求めるAllyに、現実を見なさいとよく言う彼女だが、自分も王子様を追い求めていることに気がついているのかも・・・。彼女にもいろいろとつらい過去があり、2シーズンで昔の恋人が登場している。Renee役を演じるのはLisa Nicole Carson。「ER」のカーラ役で同じみ。1969年7月12日、ブルックリンで生まれた彼女は、昔から演技に興味があったそうで、早くから活動を始めたが、なかなか役に恵まれなかった。"Law & Order"や"The Cosby Show"などに出演したものの、出演部分がカットされたりと、お茶の間の人気者になることもなかった。そんな時、Denzel Washington主演の映画「青いドレスの悪魔」に出演し、目にとまる。その後、人気ドラマである「ER」のカーラ役として人気を獲得。その後、何本かの映画もこなしながらこのドラマでの役をゲットする。ダンスや歌も得意で、時々すばらしいボーカルを披露している。ところで、ドラマ上の彼女はとてもやさしく、ユーモアあふれる人間なのだが、ちょっと問題を起こすこともあり。LAのホテルで騒いで逮捕された事もあるとか。最近では、アルコール、ドラッグの更正施設に入っていた様子。この際、クリーンになってがんばってほしいところ。
Jane Krakowski Jane Krakowski (Elaine Vassal)
ちょっと嫌みで、必ずどんなオフィスにもいそうな、人の揚げ足を取るような人。それがElaine。でも、個人的にはこのドラマの中で一番好きなキャラクターかも。弁護士のみんなには煙たがられているが、一人で寂しくても自分で楽しみをみつけ、仕事も楽しみながら働いている彼女には、すごくあこがれる部分もあり。1シーズンでは嫌な人というイメージが強かったようだが、2シーズンからはわりと普通に。特許を取った「フェイス・ブラ」で億万長者をめざせ!なかなか奇想天外な発明をして周りを驚かせるElaine役には、Jane Krakowskiが抜擢。1969年にニュージャージーで生まれた彼女は、3歳のころからダンスを習い、ステージにも立つ。テレビや映画での活躍ももちろんだが、このドラマで時々見せるダンスや歌は本物。幼い時から舞台で磨いた声を存分い発揮している。一時期はソープオペラ(いわゆるお昼のメロドラマ)"Search for Tomorrow"にも出演していた。舞台では、アンドリュー・ロイド・ウィバーの"Starlight Express"もやったことがあるとか。実は、Ally役のFlockhartとは昔からの知り合いだったらしく、何度となくオーディションを受け続けたとか。今回のアリーで共演する事になったのでほっとした!?彼女のすばらしいダンスは、映画「ダンス・ウィズ・ミー」などで見られる。また、Dixie Chicksのミュージックビデオにも出演している。これからが楽しみな女優さんの一人。個人的にかなり注目している。
Lucy Alexis Liu Lucy Alexis Liu (Ling Woo)
まさにヒョウのような鋭い目つきをぎらぎらとさせながら吠えているリン。そんな役どころだからこそ、時々見せる笑顔はとても微笑ましい。悪い人ではなく、人前で泣く事もできない彼女だが、リチャードにぞっこんというから面白い。またそのぞっこんぶりを見せないようにがんばっているのがけなげで・・・。(笑) これからのリンの成長ぶりに期待できそうだ。リン役に抜擢されたのは、Lucy Alexis Liu。最近では「チャーリーズ・エンジェル」の映画化に出演しているが(公開は今年秋ごろ予定)、テレビでのゲスト出演が多い。1968年12月2日、クイーンズ生まれ。大学はUniversity of Mishigan。アジアの言語と文化を専攻。また同時にダンスや演技の方も勉強している。中国語は北京語を話せるそうで、時々アリーの中でも中国語を使用している。テレビでの仕事は、"Home Improvement"からスタート。「女性 3」の役など、脇役として活動をスタートさせた。その他、「刑事ナッシュ・ブリッジズ」「L.A.LAW」「ビバヒル」などなどの人気シリーズにも顔を出し、修行を積む。L.A.LAWで知り合ったDavid E.KellyはLucyを気に入り、彼女のために特別役を書いてあげようと言ったらしい。もちろんLucyは信じていなかったが、それがAllyでのこのリン役。とげとげしい役だが面白いキャラクターとして人気が上昇。ついにレギュラーとなった。絵を描くこと、またカラテが趣味だそうだ。最新作はジャッキー・チェンの"Shanghai Noon"。
Peter MacNicol Peter MacNicol (John Cage)
さすがはリチャードの友達、と思えるだけのキャラクターの強さが見物なのが、このジョン・ケイジ。一件変わっているが、まともに物事を考えれば普通で、彼の弁護の力もなかなかのもの。(まぁ小道具は使うが・・・)しらずしらずのうちにバリー・ホワイトの曲が聞こえてきたり、鼻を鳴らす癖があったり、セラピー用の笑顔を作ったりと、なんだか変わった人物だが、Allyのよき理解者でもある。Ally、リチャード、そしてケイジの3人が集まれば怖いものなし!?一目ぼれしたNelleにも興味を持たれ、徐々に心を開いていく二人。彼らの関係が見逃せない。ジョン・ケイジ役でお茶の間に浸透した彼のキャラクターだが、それを演じているのがPeter MacNicol。"Chicago Hope"の弁護士役としてキャリアが開花したが、映画への出演も豊富である。1954年4月10日、テキサス州ダラスにて生まれる。舞台などでにも積極的な彼だが、映画では「ゴーストバスターズ2」「ハウスシッター」などなど。また、「ビーン」では主役を演じている。正直、映画はつまらなかったが、彼の仕事ぶりはなかなかのものだったのでは?テレビのゲスト出演もわりとおおく、"Cheers"などにも出演している。最近は、Allyの数エピソードを監督し、活動の範囲を広めている。既婚で、奥さんは非営利団体などに参加し、社会に貢献している。今後、幅広いk津堂が期待できそうだ。
Gil Bellows Gil Bellows (Billy Thomas)
幼なじみで、大学をトランスファーするまでずっと一緒だったAllyを想いつづけながらも、妻であるGeorgiaへの愛は募るいっぽう。そんな微妙な自分の感情にいらいらしながらも関係を上手く成り立たせようと試行錯誤するBilly。2シーズンではAllyとの関係をGeorgiaに隠しきれず、結局夫婦でカウンセラーに通うことに・・・(ちなみにこのカウンセラーがまたいんちきくさいロージー・オドネルだからおもしろい)。昔からの気持ちにけじめをつけて、今感じている愛を素直に受け止めようとするけなげな姿がちらほらと感じられるのがみどころ。既婚者の微妙な描写が面白い。でも、Billyの性格をあらわすのに、セリフを使いすぎる場合も多々あるが・・・。3シーズン目に、妻のGeorgiaと降板することが決定。ということで、彼に変わるキャラクターがでてくるか、こうご期待!Billyを演じるGil Bellowsは1967年6月28日、カナダのバンクーバーで生まれる。演技の勉強をするために選んだのがは、アメリカ、カリフォルニアにあるAmerican Academy of Dramatic Arts。その後、ステージで下積みを開始する。「リア王」「アンネの日記」などを演じたそうだ。また現在の妻であるRya Kihlstedtと出会ったのも、この舞台でのこと。テレビ界に進出したのは1990年。"Law & Order"のゲスト出演でデビューしているようだ。その後、1994年から映画に出演するようになる。1994年「ショーシャンクの空に」のTommy役が注目を浴び、「マイアミ・ラプソディ」「リチャードを探して」など、実はテレビよりも映画出演の方が多い。1997年からこのドラマに参加していたが、3シーズン目に降板。今後は映画に集中して活動したいということだが、今年はテレビ映画も含めてすでに4本の予定が入っている。アリーではみられなくなるものの、活躍を期待しよう。
Portia De Rossi Portia De Rossi (Nelle Porter)
絶対零度のネルというニックネームを持っているNelleは、冷静クールで超美人な有能弁護士。自分に自信のあるGeorgiaもさすがにたまげた!(笑) そんな彼女はなかなか事務所の女性たちにとけこむことはできないが、Lingとつるんでなんとかやっている。彼女の弁護士としての腕も認め、Allyも普通に接するようになるものの、やっぱり交流する機会は少ないのがちょっと残念。そんなクールな彼女に一目ぼれしたのが、事務所一変わり者のジョン・ケイジ。まさに理想の女性として、あこがれ、また勝手に将来を想像して楽しんでいる彼に、Nelleも興味を持ち、迫ってくる。3シーズンではこの二人の行方が楽しみ。クールなNelleを演じているPortia De Rossiは、1973年1月31日、オーストラリアのメルボルンにて生まれる。最初になずけられた名前はMandy Rogers。だが、どうも名前が気に食わず、15歳の時にPortiaに改名したそうだ。本人曰く、これほど大胆な行動はとったことがない、と思ったそう。高校を卒業し、メルボルン大学に進学し、法律を専攻する。しかし、1993年に演技の方に魅かれ、ヒュー・グラント主演の低予算コメディ"Sirens"にて役を獲得。この映画の後、ハリウッドへと移り、下積み生活へ。"Too Something"というsitcomへの出演を獲得した彼女だが、残念ながらこのショーは1ヶ月でキャンセルに。なかなか役につけなかったが、1997年に"Scream 2"への出演をゲット。そしてAllyへとつながる。ドラマの傍ら、雑誌のカバーや映画出演などもこなしているが、来年まで映画の予定が埋っているようだ。"Cletis Tout"では、Tim AllenやRichard Dreyfussなどと共演。今後はスクリーンで彼女が見られることに期待しよう。
関連リンク
IMDb - Ally McBeal : Internet Movie Database の Ally McBeal のページ (EN)
日本語の関連サイトがありましたらご一報ください。


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