ER (1994-)
ER 今最もホットなドラマといえば「er 緊急救命室」。もともと医者だったMichael Clicton(「ジュラシック・パーク」などの原作者)が自分の経験を元に書き上げた本格的医療ドラマ。秋から7シーズン目に突入するこのドラマはとにかく話題が大きい。初期のころから、メンバーの出入りはそれなりにあるものの、主役級のMark Greene先生は今でも健在。今をときめくGeorge Clooneyも、もちろんこのドラマの出身。ということで、話題性もたっぷりの作品だ。みどころの一つは、やはり作者の経験に基づいて詳細に描かれた医療現場の実体。生命がかかった時の流れは息をのむほどスピード感あふれる。キャラクターはそれほど個性的ではないのだが、彼らの日常面も描くため、個々のキャラクターが引き立ってくるのも魅力だ。忙しい毎日の合間に起きるロマンスも見逃せない。個人的に好きなキャラクターはスーザン先生だったが、残念ながら降板してしまった。人気キャラクターだったキャロル婦長、ロス先生も降板し、残ったメンバーでどれだけ人気を保てるか!現在アメリカでは、相変わらずの好視聴率を獲得中。新シーズンにも期待したい。日本では現在5シーズン目を放映中。こちらもなかなか面白い展開になってきたので、見逃せない!


▲▽ CAST ▽▲
Anthony Edwards Anthony Edwards (Dr.Mark Greene)
マーク・グリーン。一般内科外科医。レジデントから外科のスタッフ・ドクターに昇格し、現在ERにて活躍中。内科だけでなく外科の措置も行えるため、非常に頼りにされている。しかしそんな仕事面とはうらはらに、プライベートな面ではなかなか上手くいかないようだ。1stシーズンから16歳のころから一筋だった妻、Jenniferと上手くいかなくなり、離婚を余儀なくされてしまう。一人娘であるレイチェルとコミュニケーションを計ろうと、何とか忙しい時間をさいてがんばるが、なかなか気持ちが伝わらないのがもどかしい。結局5thシーズンでは、Jenniferとレイチェルがセントルイスへ引っ越してしまい、寂しい毎日が始まる。また離婚後の恋愛もなかなかうまくいかないが、こちらは自業自得の面も!?3rd以降、妙に遊び癖のついたGreene先生。一気に3人もの女性と付き合い、ばれてしまったことも。また、医療ミスや暴行を受けたことなど、仕事面でのトラブルがプライベートにも影響してきていることが多い。悩めるMark Greeneを演じているのがAnthony Edwards。1962年7月19日、サンタバーバラ生まれ。実は、このドラマを見るときまで知らなかったが、あの「トップガン」に出演しているらしい(さっそく今度チェックしなくては)!当時は共演者のMeg Ryanと付き合っていたそう。知らなかった〜。でもそうこうしているうちに、デニス・クエイドと結婚してしまったが・・・。映画には、地味だが幅広く出演しており、"Playing with Heart"では、Sean ConneryやAngelina Jolieなどとも共演。ERのグリーン先生も板についてきたので、そろそろ映画を見てみたいところ。
George Clooney George Clooney (Dr.Doug Ross)
ダグ・ロス。小児科医。プライベート、仕事共に孤独。現在は小児科スタッフドクターとして活躍中。唯一の理解者が一度別れたが、交際を再開し、結婚を決意した相手、キャロル。昔ながらに恵まれない家庭環境に育った彼は、なかなか助成との関係を長く続けることができない。キャロルと付き合った時もそうだった。キャロルと別れてからもしばらく女性関係は続いたが、一晩付き合った女性が急に亡くなったのをきっかけに、徐々に思い改めていく。仕事面でも、ウィーバーと馬が合わず、なかなか理解されないが、いつも患者のことを思いやる彼の気持ちは偽りでもなんでもない。自分しか信じることができないため、時には過ちも犯すことがあるが、それでも自分を信じ、生きていこうとする彼の生命力には圧倒させられる。劇中の楽しみは、やはりキャロルとの関係。一度だめになったが、やはりお互い引かれあい、最後には結婚することに。5シーズンで降板してしまうが、オリジナルメンバーの中では一番の人気。このDoug Ross役で人気が急上昇。現在ではハリウッドでも活躍するのがGeorge Clooney。とにかく下積み時代が長かったのは有名は話。降板間近のこのシーズンではかなりのギャラを取得している。ER時代から人気を高め、映画界にも進出した彼。代表的な映画は「アウト・オブ・サイト」など。これまたクールなClooneyがみられる。映画界での人気が高まると、徐々に新しいことにも挑戦。ドラマのライブ収録に挑戦したり「オーシャンと11人の仲間」のリメイクに挑戦したりとなかなかの活動家なところも頼もしい。大人のマンガ「サウス・パーク」に声の出演などもしている。1961年5月6日、キシントン生まれ。叔母は歌手のローズマリー・クルーニー。1stシーズンにスーザンからガン告知を受けたミゲル・フェラーはいとこにあたるそう。テレビを中心に活躍していたが、とにかく長い下積み生活。もうだめかと思っていた時に受けたのがERのオーディションだったとか。それからは人気がうなぎのぼり。「アメリカ一セクシーな独身男性」で見事第一位を獲得している。セリーヌという彼女がいたが、残念ながら別れてしまい、こんなに渋いClooneyも現在は独身。チャンスか!?(笑) ERは5thシーズンで降板。カムバックはないといわれていたが、どうやらキャロル降板の時に、ほ〜んの少しだけ登場するとか。映画の新作は次から次へとリストアップされているが、とりあえずは目先の新作「パーフェクト・ストーム」を楽しもう。
Noah Wyle Noah Wyle (Dr.John Truman Carter)
ジョン・カーター。一般内科外科インターン。5thシーズン放送中の今、1stシーズンのカーターを見たら、おもしろくて仕方がない。新人ルーシーに指導している彼も、昔はやはり同じ道をたどっているのだ。このドラマのみどころの一つが彼の成長。心優しい彼は最初外科を専攻していたが、途中からERを志望。インターンとして再び勉強を重ねていく。最近ではだいぶ医者として成長してきた彼だが、実は資産家の息子。今でも家を継ぐことを期待されている。新人のころはベントンについて、外科の勉強をしていたが、機械的に手術をこなし、技術の競い合いのような外科よりもERを専攻することを決める。監督役だったベントンも、外科を専攻しなくなった彼には興味を示してくれず、ベントンと殴り合いのけんかをしたことも!?5thシーズンでは、新人の学生ルーシーの世話をしていたが、途中からベントンの元に行ってしまう。が、彼女との関係は続く・・・。(笑) ちなみに、カーターの女性歴はあまり長くなく、いつもあっさり終わってしまうのが残念。今までで一番いい感じだったのが、小児科医のアビー・キートン。しかし彼女も仕事を選び、インドへと旅だってしまった。今シーズンでは、投資外交員のロクサーヌ(25歳っていってたよな〜)と交際する傍ら、ルーシーも気になる様子。どうなるかはこうご期待!Carterを演じているNoah Wyle(名字はワイリーと読む)は1971年6月4日ハリウッド生まれ。6人兄弟だとか。演劇には小さい頃から興味を持っていたようで、学生時代から活動している。学校を卒業すると(大学はおそらくNorthwestern University)、Larry Mossの元で本格的に演技の勉強を。地元LAで舞台、映画やテレビに出演している。劇場映画のデビューは1991年の"Crooked Hearts"。Vincent D'OnofrioやPeter Coyoteなどが共演。また"Dawson's Creek"で人気急上昇のJoshua Jacksonも子役で出演している。その他、"A Few Good Men"などにも出演して期待がかかるが、1994年に「ER」に抜擢。お茶の間の人気者となる。テレビ撮影の合間を縫って映画に出演するのはなかなか難しいが、それでも幅広い作品に挑戦。モデルとしても雑誌に顔を出したことがあるくらいだ。また、Clooneyと一緒にドラマのライブ放送にも参加。最近結婚したばかりで幸せいっぱいのようだが、次シーズンではかなり心身ともにぼろぼろになるとのこと。最後まで残るレギュラーとみて、応援中。(笑)
Laura Innes Laura Innes (Dr.Kerry Weaver)
ケリー・ウィーバー。一般内科外科医。外科のスタッフドクターとして活躍。プライドが高く、出世にこだわるため、同僚からはあまり好かれていないのが現状。しかし時々見せる医師としての技術にはおお!と思うところがある。またやさしい心の持ち主でもある。医者という立場から、激しい戦いと日々向かい合っているせいか、とげとげした雰囲気はあるが、友情を持ってジェニーと接していた時期も。浮いた話は数えるほどしかないため、プライベートな面ではちょっとミステリアスだが、最近は生みの親を捜そうとしているようで、彼女のプライベート事情も徐々にあかされていくのだろうか。部長代理を辞めてからは、それほど仲間に嫌われることもなくなったが、相変わらずダグとは衝突している(ダグも悪いけど・・・)。グリーンとはほどほどにいい関係を保っているが、今後どうなるかが楽しみ。ミステリアスなだけに、もっともっと彼女のエピソードを見てみたい。Weaverを演じるのはLaura Innes。ERしかみていないと、実際の彼女も足が不自由なのかな、と思ってしまうが、映画「ディープ・インパクト」ではERとは違った彼女を見ることができる。1960年8月16日、ミシガン生まれ。6人兄弟の一番末っ子。1980年、Northwestern Universityを卒業後、シカゴにて演劇活動に励む。そしてその後、LAへと移り、ERへの出演へとつながる。テレビ出演が多く、"Wings""Hey Dude"や"Party of Five"にゲスト出演している。"ER"や最近話題の"The West Wing"シリーズで監督も担当しており、これからも期待したい女優さん。ダンナ様はDavid Brisbin。昔から入退院を繰り返す癖(!?)のある彼女だが、ちょうどBrisbinとであってすぐに盲腸にかかったらしく、入院したら、Brisbinがこまめにお見舞いにきてくれたそうで、その時に結婚を決意したとかしないとか。(笑)
Julianna Margulies Julianna Margulies (Carol Hathaway)
キャロル・ハサウェイ。看護婦長。パイロットの第1話から、ダグの浮気性に疲れ果て自殺を試みる。同僚に助けられ、命は助かったものの、それ以来ダグと距離をおき、新しい恋を捜し求める。しかし4thシーズンからまた交際が復活し、ダグからプロポーズを受けている。ダグのほうも、すっかり真面目になってしまったので、交際も順調のようだが、時々見せる自分勝手なダグに戸惑いを見せる部分もあり。仕事面ではかなり頼れ、時々医師顔負けの措置を行うことも。一時期、医師を目指して勉強したこともある。6thシーズンでは降板してしまうのが残念。演じているJulianna Marguliesは、1966年6月8日、NYの近くにあるスプリング・バレーにて生まれる。幼い頃は家の事情でパリやイギリスに住んでいたこともあるとか。Sarah Lawrence Collegeに進学し、学内演劇で演技の楽しさを知る。映画デビューは1991年、Steven Seagal主演の"Out for Justice"。その後は役に恵まれず、CMなどに出演してなんとか食いつないでいったとか。ERに出演が決まる前まで、"Homicide"や"Murder, She Wrote"などにゲスト出演している。ERレギュラー後、「アナコンダ」や「フェイス/オフ」のオファーも来たほど。しかしどちらも実現していない。映画出演が少ないが、アメリカでは今シーズンでERを降板したので、これから増えることが期待される。2001年に予定されているテレビシリーズ"The Mists of Avalon"にも出演の予定あり。現在は、ドラマでも付き合っていたRon Eldardと交際中。
Gloria Reuben Gloria Reuben (Jeanie Boulet)
ジェニー・ブレ。医療助手。夫と離婚し、新しい恋と仕事に忙しい日々を送っていたが、夫のエイズに感染しているという事実から、彼女の人生は方向を失う。当時はベントンとも関係があり、ベントンもひやあせもの。ベントンは陰性だったものの、ジェニーは陽性となり、HIVポジティブという肩書きを背負うはめに。新しい恋に踏み切ることも出来ず、周りの厳しい目に耐えながらもなんとか仕事を続けるジェニー。ウィーバーの配慮もあったが、誤解からウィーバーとの友情にもひびが入ってしまう。5シーズンではロスのサポートを勤め、自分の人生を切り開こうとがんばる。けなげなJeanieを演じるのはGloria Reuben。1964年6月9日、トロントにて生まれる。音楽を勉強しているので、かなりの知識とスキルがある。モデルとして何度か働いた後、テレビにも出演するようになる。下積み生活を経て、LAへと移り、"The Flash"、"Homicide"などのゲスト出演、そして映画「タイムコップ」(Jean-Claude VanDamme)や「ニック・オブ・タイム」(Johnny Depp)などに出演し、ERへの出演を獲得。Tina Turnerのビデオ"When the Heartache is Over"にもちらりと出演。今年6月から行われているTurnerのツアーにもバックボーカルとして参加しているそうだ。5thシーズンで降板したとあり、現在は演技だけにとどまらず、本業(!?)の音楽にも精を出している。新作は"Bad Faith"という映画。またテレビのミニシリーズにも出演予定。
Alex Kingston Alex Kingston (Elizabeth Cordy)
エリザベス・コーデイ。外科医。外科医のレジデントとして活躍。4thシーズンから参加。イギリス出身ということで、ブリティッシュ英語を披露。そのためか、どこかお嬢様っぽい感じがするが、医師としての腕は確か。ベントンをライバルと意識していたが、徐々に打ちとけ、交際するように。ロマノからも思いを寄せられるが、どうも好きに慣れないのが本音。ベントンがうっかり口をすべらせてしまい、2人の関係がばれてしまう。ロマノのおかげでアメリカにいられたコーデイだが、危険な立場に。ロマノからも交際を申し込まれてしまうほど。結局転勤するか、ERに残るかという選択に迫られ、インターンとしてERで再度やり直すことに決めた。ベントンとの交際もうまく行かず、なかなか思うように仕事が出来ない日々が続く。Elizabethを演じるAlex Kingstonは、もちろんイギリス出身。幼いころから演技を学び、テレビなどで活躍。その後、演劇学校へと進み、イギリスなどを中心にシェイクスピアなどの古典を演じ、演技に磨きをかける。Royal Shakespeare Companyのメンバーでもあった。元ダンナ様は、俳優のRalph Fiennes。現在は離婚し、新しいダンナ様がいる。ERは、いわばアメリカ進出第一弾作品なのだが、とりあえず今のところ、降板の予定はなさそう。年に1度くらいの割合で、映画などにも出演しており、忙しいドラマ撮影の合間をぬっては幅広い活動を展開中。
Eric La Salle Eric La Salle (Dr.Peter Benton)
ピーター・ベントン。外科医。外科レジデントとして活躍中。とにかく無愛想だが実は照れ屋さんというミスマッチなキャラが面白い。小児科を目指したかったが、うまく子供と接することができず断念せざるを得なくなる。人との付き合いが苦手なベントンだが、カーラとの間にできた子供(結婚はしていない)と接していくうちに、徐々に自分も変わってきていることに気がつき始める。それにしても、パイロット版の第1話は妙に明るく振る舞っていたベントン。残念ながら、それ以降のエピソードではかなり暗い感じ。人権差別や周りからのプレッシャーに負けない様にと人以上に努力してきた彼だが、あまりに淡々と仕事をこなしているが、自分の子供のために手話を習おうとしたり、コーデイのためにハロウィンに仮装したりとやさしい気持ちを見せる時もある。子供と接していく上で生じる感情をもっともっと表に出して行ってほしいところ。Eriq La Salleは、1962年7月23日にコネチカットで生まれる。学歴はなかなか豪華。2年間ジュリアードにて勉強し、最終的にNY大学を卒業している。もちろんシアターを専攻。舞台から経歴をスタートさせるが、ソープオペラ"One Life to Live"などにも顔を見せているのが面白い。テレビなどの出演も多いが、彼の出演作品で一番強烈なのは、やはり「星の王子NYへ行く」ではないだろうか。空手をならっていたそうで、オープニングでみせるポーズがなかなか決まっている。(^-^)
Kelli Martin Kellie Martin (Lucy Knight)
ルーシー・ナイト。医学生。1stシーズンのカーターと同じく、医学生3年目。初日から人の死を体験。これから過酷な毎日が始まることを実感する。とにかく気が強く、負けず嫌いな性格が、監督であるカーターとのやりとりからもわかる。カーターの対応にどうも納得行かないLucyは、ベントンの元に。また同時にカーターに恋心も!?カーターとの関係は次シーズンからヒートアップし、思わぬ事態へと展開してしまう。アメリカで放送が終わった6thシーズンで降板してしまうキャラクター。演じるKellie Martinは、1975年10月16日、カリフォルニアのリバーサイドにて生まれる。幼い頃から演劇に興味があった彼女は、おばの関係でドラマのオーディションを受ける。注目されたのは1989年の"Life Goes On"。このドラマでエミー賞を獲得した彼女は、学業と平行してショービジネスでも活動を続ける。現在Yale大学に在籍中。ER撮影のため、休学していたが、今シーズンで降板し、学校へと戻った。これからもテレビを中心に活躍が期待されている。ところで今回の降板だが、どうやらERでの自分のキャラクターに納得いっていなかったよう。実際のKellieも結構気が強いかも!?現在24歳だが、すでに結婚している。
関連リンク
Noah Wyle-Man or Animal? : Noah Wyleのファンサイト。Cool!(EN)
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