recommendation :: 今月の一枚

< 04月の一枚 >
正直、4月も下旬に差し掛かってしまったが、久しぶりに音楽を聞く時間が出来てきたので、お気に入りのアルバムをご紹介。バイオリンを弾く人なら知っている人も多いかと思うのがこのJean Luc Ponty。私は彼のことをジャズバイオリニストとして知ったのだが、こんなロックでも何でもOKだからすごい。というか、もともとはロックやフュージョン系からスタートしたのだろうか。。。とにかくタイトル曲「King Kong」をはじめて聞いたら鳥肌モノ。バイオリニストの人は、エレクトリックバイオリンのもう一つの方向性としてこういうのも楽しんでみてはいかが? (04.21.2010)


< 10月の一枚 >
Chrisette Michelleという珍しい名前と、Ne-YoのProduceという話題性もあり、久しぶりにCDを購入。いまどきのサウンドということもあり、音の厚みには今ひとつ欠けるものの、メロディはなかなかよく、耳に残るもの。Chrisette MichelleのJazzyなVocalはすばらしいものがある。女性という立場からの詞と彼女の独特なVocalが絡み合って、一度聞くと忘れられない。個人的には、歌い上げるものよりも、もう少しリズムのある曲調が気に入った。また長調の曲もあり、Happyな気分になれる。しばらくはこのアルバムを聞き込むことにしよう。 (10.18.2009)


< 08月の一枚 >
久しぶりの更新。おちついて音楽を聴ける状況ではなかったのだ、そんな中、少し古い作品を聞き始めたら、この作品をまだ紹介していないことに気づいたので、今月はこれ1枚に集中している。もともとロック系は苦手で、R&Bものばかり聞いていた時期があったのだが、今はたま〜にアコギの音もいいかな、と思い始めている。そんな中で出会った作品。もちろん、Sheryl Crowのことは、デビュー作からチャレンジしているが、どうも好みではなく、聞くこともなかった。きっかけは元婚約者のLance Armstrong。Lanceとの婚約も解消され、その後すぐに乳がんと診断され、とにかくかわいそうな状態だったSherylが、その前にリリースしたアルバムということもあり、その時の彼女の心境を深く語った作品でもある。ヒット曲"Always On Your Side"も収録されており、音というよりも歌詞に興味を持った作品。一人の女性として、また人間としてリスペクトに値する彼女の思いがこめられた作品。これこそミュージシャン!彼女のプライベートな幸せを願って、たまに聞くと、詞が心に響く。 (08.15.2009)


< 02月の一枚 >
毎月更新の予定が、すっかり不定期更新になってしまい、申し訳ありません。(汗)音楽は毎日聞いているのだが、じっくり聞き込むことの出来ない日々。音楽マニアとは言えない生活に最近ストレス気味。そんな中、そろそろ十分聞き込んだだろうといえる作品がこの1枚。100%オススメ出来る作品でないところが惜しい。というのも、普通のR&B 作品としてはいい出来だと思うのだが、Chanteの作品として聞くと、物足りなく感じてしまう人も入るかもしれない。デビュー当時から素晴らしい歌唱力を惜しみなく披露してきた彼女だが、最近はKenny Latimoreと結婚もし、女性としてますます魅力的になってきた。そんな彼女がラブソングを歌い上げるのだから、かなりディープに違いない。が、そのディープさが伝わるだけの楽曲が揃っていないのだ。スタンダードな曲もあり、流行りものに走って失敗した「Straight Up」 よりはマシだが、熟した歌唱力、そして母親、また女性としての魅力が全開の歌詞を期待すると、もっと彼女にフィットするProducerたちがいるかもしれない。そんな気持ちが残る。それでもきれいに歌い上げてくれる彼女はすごい!次回作は同じ路線になるか、それともちょっと冒険して違う方向に向かうか、ファンとしては気になるところ。 (02.01.2009)


< 06月の一枚 >
久しぶりの更新!"E=MC2" by Mariah Carey。なかなか良い新譜に出会えなかった中、久しぶりに心地よいR&Bに出会った!デビュー当時は大ファンで、これぞシンガー!と崇拝していたMariahだが、離婚以降、露出度が高くなり、ディーバへと化してしまった。声もすっかり出なくなり、曲の路線も今ひとつ。国民的シンガーから、R&Bシンガーへと後退してしまったかと思ったが、前作で久しぶりにチャートを荒らした。確かに前作はよかったものの、それでも今ひとつ私は興味がわかなかった・・・。が、近作は佳作!前作よりもすばらしくよく、曲もかなりキャッチー。大衆向けのアルバムとしてはこちらの方が良くできている。さらに、新譜にあわせて激痩せ!見事、昔のようなすばらしいボディをゲットして、ダイエッターとしても大成功を収めている。プライベートではニック・キャノンと電撃結婚までして、幸せ街道まっしぐら!前作のR&Bものよりも、今作品のほうが、どことなくディスコチックなサウンドも含めて心地よい。またいつの日か、国民的シンガーとして、すばらしい曲を歌ってほしいものだ。 (06.01.2008)


< 02月の一枚 >
久しぶりにPaula Coleを聞いている。ヒット曲「I Don't Wanna Wait」など、90年代にヒット曲をだし、人気上昇中だったものの、今回ピックアップした「Amen」の不評やプライベートな理由から、しばらくこの世界から遠ざかっていた。去年、やっと復活作「Courage」がリリースされ、長年のファンからも絶賛。アルバムの出来も非常に好評なようだ。「Amen」が不評な理由はいろいろあるようだが(歌詞にパワーがないだとか、音質の問題だとか、魂がこもっていないとか)私は1曲目から非常に気に入っている。少し宗教的なイメージもあるかと思うが、それでも彼女の思うところを歌っていると思えば我慢できる。確かに「This Fire」の方がよい仕上がりにはなっているが、この作品がそれほど不評とは思えない。歌詞や音楽にそれぞれ共感できるか出来ないか、聴き手の心情にもよるのだろうか。 (02.03.2008)


< 01月の一枚 >
今年もよろしくお願いします!いい音楽に出会えればいいな。


< 12月の一枚 >
しばらく落ち着いて音楽を聴く時間が持てなかったが、ここ数ヶ月で一番聞いたのがこの作品。噂はかなり前から聞いていたものの、一度人気が出てしまったアーティストにはなかなか興味がもてないのが私。今更ながら、やっと彼女の作品を聞いてみた。リリースされているアルバム全てを聞いてみたが、中でも一番気に入ったのがこの「スパイラル」。タイトル通り、流れ巡るメロディとリズムがとてもすばらしい。一曲一曲がいろんな角度から楽しめるのがすごいし、また楽曲のメロディラインも私好み。バークリー出身者を思わせるメロディラインではあるが、それでも聞き応えあり。若さで突っ走る彼女の音楽は、渋い円熟したジャズを求める方にはオススメは出来ない。が、フレッシュなオリジナリティを求めるならぜひオススメ。個人的にはジャズ奏者としてよりも、作曲者としてリスペクト。 (12.23.2007)


< 03月の一枚 >
The Brand New Heavies。彼ら、デビュー当時から好き。一時期アシッド・ジャズとして騒がれた時期もあったが、それ以前から注目していた。なんといっても当時のヴォーカル、N'Dea Davenportが魅力的だったのと、シンプルだが重圧のあるサウンドがとにかく素敵だった。残念ながらDavenportは脱退してしまい、その後何度となくVocalを変えてきたバンドだが、彼らのサウンドはいつも素晴らしく、本作品もしっかりと丁寧にネタが込められている。今までどおりの彼らの音だけではなく、少なからずチャレンジ精神もちゃんと見え隠れしていて、聞き応えがある。やっぱり素敵♪ (03.05.2007)


< 02月の一枚 >
私はかれこれ20年以上洋楽を聴き続けているが、その中で何曲かお気に入りのシングル曲がある。そのうちの一つがこのBoy Meets Girlのアルバム「Reel Life」に収録されている"Waiting For A Star To Fall"という曲。当時チャートでもヒットしたし、映画にも使われたことがあり、このシングル曲の人気は今でも結構なものだが、アルバムを聞き込んでいる人は少ないかもしれない。このアルバム、確かにキャッチーな曲は少ないかもしれないが、意外と良質な佳作。80年代に活躍した彼ららしく、ちょっとメランコリーな曲調のものなど爽やかシンセサウンドでまとめている。今聞くと、好き嫌いが別れそうだが、それでもArif Mardinがプロデュースを担当したこともあり、聞く価値はあり。ちなみにGeorge MerrillとShannon Rubicamの2人はこのアルバムリリース後に結婚している。最近2人は別れてしまったものの、音楽活動は続けており、2003年には密かにオリジナルアルバムもリリースしている。離婚後の作品だけに、内容もプライベートで複雑な心境を歌い上げているとか。まぁ人生いろいろ。彼らが音楽を続けていってくれればそれでいい。またWaiting〜のような佳作に出会えたらと思う。 (02.05.2007)


< 01月の一枚 >
今月は特になし。


< 12月の一枚 >
今月は「のだめカンタービレ」の影響で購入してしまったラフマニノフ。もともとピアノ曲はほとんど聞かないのだが、ラフマニノフの2番は聞いたこともあり、テレビドラマで見た際にもぜひこれはじっくり聞いておくべきだ、と思ったので、さっそく取り寄せてみた。2番はもちろんだが、1番からしてとにかくすばらしい演奏に驚いた。無知な私でさえが、Krystian Zimermanの繊細な演奏法に驚くくらいだから、ピアノ弾きにはもっとすごさがわかることだろう。ピアニストとしても有名だったラフマニノフだが、協奏曲1番は作曲家としてのラフマニノフのデビュー曲。市民からも受け入れられ、大好評を得、人生順調に進むように思われた。が、その後交響曲1番を発表した際に、酷評を浴びてしまった。演奏もうまく行かず、すっかり自信を失ってしまった。ノイローゼ状態が続き、作曲どころか人生の限界を感じていた彼が、精神科の治療をうけ、次第にまた作曲を試み、人生のどんぞこから生きる喜びを得るまでを壮大なスケールで描いた曲、それがピアノ協奏曲2番。2番の3楽章、もう涙。彼が感じた生きることの喜びを表現してくれた小澤&Zimerman、とにかく素晴らしい。ちなみにラフマニノフ本人による音源も手に入るそうなので、そちらもぜひ聞いてみたい。(12.05.2006)


< 11月の一枚 >
今月の一枚はFloetryの「Flo'Ology」。Floetryはとにかくクールな歌声とラップを披露してくれる女性デュオ。2002年にアルバム「Floetic」でデビュー。その後独特のラップスタイルと雰囲気ですばらしいメッセージ色の強い音楽を世に送り続ける。私は特に、去年リリースされたこの作品が好きで、日もすっかり落ち、落ち着いた夜を過ごしたい時に引っ張り出してきては聞いている。彼女たちの歌声を聞いたのは、実はわりと最近で、数年前にBabyfaceがProduceしたプロジェクトの曲"Wake Up Everybody"というのを聞いて、たくさんのR&Bシンガーたちが登場する中、彼女たちのクールなラップを聞いてとにかくびっくり。そこでアルバムを聞いてみたというわけ。ラップといっても、やさしく語りかける感じだし、内容も過激ではないので、とにかくリラックス出来る。1枚聞いてみるだけでも損はしない。(11.07.2006)


< 10月の一枚 >
10月にもなれば、いよいよアメリカも冷え込んでくる。そんな中、少し落ち着いた気持ちで聞き込みたいのがジャズ。個人的には夏に合う爽やかジャズが好きだが、ムーディなものも結構聞く。まぁムーディなジャズは冬にとっておくことにして、今月はメロウだけれども暖かいサウンドが楽しめるもの。そんなところでMichael McDonaldの「Motown」はいかが?vol.2も発売されているこのスペシャル・シリーズは、Doobie BrothersのヴォーカルだったMcDonaldがMotownの名曲の数々をカバーしたもので、とにかく厚いサウンドに彼の爽やか(でも厚みのある)ヴォーカルが絡み合い、しっとりとしたムードをかもし出している。R&Bのような少し熱すぎるヴォーカルものが苦手な人にも安心して聞ける一枚。vol.2も好きだが、個人的にStevie Wonderの"Too High"が好きなので、オススメはvol.1!(10.09.2006)


< 09月の一枚 >
久しぶりの張恵妹の新譜。今までと同じような曲調ではあるが、心に問いかける歌唱力で切ない楽曲たちを歌い上げてくれる。サウンドも、若いアーティストたちに追いつこうとしてポップロック路線に走っていた前数作に比べると、落ち着いて、彼女ならではの雰囲気でリラックスさせてくれる。やっぱり張恵妹はこういうオケサウンドバックのバラードたちが似合う!新しい挑戦は必要かもしれないけど、好きな歌を好きなように歌えば、今までのファンもきっと好きになる!プレッシャーに負けないでがんばってほしいシンガーの1人。ちなみに中華系ポップスではあるが、曲調も穏やかで、アコースティック。言葉がわからなくても、メッセージは伝わるもの。今まであまり中華系に興味のなかった人も、よければ聞いてみてほしい。#でもやっぱり歌詞が理解できればベスト。中国語、もっと勉強せねば・・・。(09.05.2006)


< 08月の一枚 >
CD紹介、久しぶりに復活〜。紹介したい作品はたくさんあるのだが、残念ながら音楽を聴く時間がなかなか無い。そんな中、今でもたまに疲れた時に聞くリフレッシュ用の1枚をご紹介。ご存知、五嶋みどりが2004年にリリースした小品集。どれも聞いたことのある曲ばかりなので聞きやすいことも購入の理由になるが、それよりも1曲目の「前奏曲とアレグロ」(クライスラー)がオススメ。素敵な曲のわりにはなかなかCDではみつからないので、持っていて損はないでしょう。昔から、世界的演奏家として活躍しているみどりだが、彼女は年齢をおうごとにすばらしい音を奏でてくれる。一音一音をしっかり、無駄なく鳴らしているのは本当にすばらしい。レコーディングにも非常に積極的な彼女だが、これはバイオリンを弾かない人にもオススメのリラックスCD。まずは軽く流して聞いてみてはどうだろう。知らないうちに彼女のやさしい情熱に魅せられる。(08.12.2006)


< 10月の一枚 >
この時期になるとしっとりとした音楽を聞きたくなるのは私だけだろうか。ソウルフルなボーカル満載のR&Bもいいが、たまには聞いていてはずかしくなるくらい情熱的なJazzもいける。そこで、もともとお気に入りのsaxphone playerであるPharoah Sandersが1988年にリリースしたアルバム「Africa」をオススメ。アップテンポ、スローバラードと、どちらを聞いてもすばらしい出来。さらにタイトル曲はルーツを意識した雰囲気が目張り強いビートを奏でている。スタンダードの「Naima」や「Speak Low」なども収録されており、Sandersならではのソロが楽しめる。メンバー全員がすばらしい演奏を聞かせてくれるが、個人的にピアノのJohn Hicksが特に好きだ。(10.10.2004)


< 9月の一枚 >
Maysaは日本でも人気を呼んだ「インコグニト」のボーカリストとしても有名。ディープかつちょっぴりハスキーな声でしっとりと歌い上げる彼女の歌声はとにかく成熟したソウルにぴったりだ。ソロとしてのデビューアルバムもよかったが、ソロ名義3作目にあたるこの「Out of the Blue」は特に私のお気に入り。タイトル曲"Out Of The Blue"を筆頭に魅力的な楽曲がたくさん入っている。タイトルのOut Of The Blueとは、突然に、といったニュアンスだろうか。R&Bやソウルの好きな人には絶対オススメの1枚。ビブラートなしでこれだけきれいな声が聞けるなんて、お買い得。(笑) (09.05.2004)


< 8月の一枚 >
ソウルフルでスピリチュアルなヴォーカルが大好きなので、ゴスペルやR&Bをよく聴きますが、この作品は今まで聞いたことのあるアルバムでもかなり完成度の高い作品のひとつです。音楽すべての要素を取り入れた作品で、ポップなチューン、ファンク、ジャズ、ブルース、そしてR&Bと、サブタイトルにある"Africa to America"にふさわしいルーツを追った作品に仕上がっています。ProduceはJam&Lewisコンビ、さらには彼ら自身セルフプロデュースを兼ねており、意欲的な作品です。デビューアルバムに衝撃を受けた自分ですが、このアルバムの魅力は1作目で聞かせてくれたゴスペルハーモニーを劣らせることなく、さらに様々なジャンルに挑戦しているというところ。傑作の何者でもありません。オリジナルアルバムは5枚出ていまして、2002年にリリースされた"Soul Symphony"が最新作となっています。さらにThe Crusadersの再結成アルバム"Rural Renewal"にもゲスト参加していますのでこちらも要チェック。とにかく、スピリチュアルなヴォーカルが好きな人には絶対オススメの一枚。(08.01.2004)