アリゾナ州:アリゾナクリスマス (1996.12)

広大な荒野と山々:大自然でリフレッシュ!

留学中、2週間とない冬休みを利用してアリゾナドライブに出発することを決定。夏休みにグランドキャニオンを制覇したが、映画ファンとしては、やはりあこがれの「モニュメント・バレー」へ行ってみたいという希望からだった。友人に運転をまかせ、1週間を目安にLAから、ツーソン、フェニックス、モニュメント・バレーへと向かい、ラスベガスを経由して帰宅するというルートでスタート。まずはアリゾナ、フェニックスへと向かう。アリゾナで訪れる場所は、何といってもOK牧場、トゥームストンだ。映画「OK牧場の決斗」「トゥームストン」などでおなじみの場所。こちらを目指す。LAをスタートし、アリゾナのフェニックスまで車で約7時間。LAから10号線をひたすら東へと向かう。クリスマス前というのに、砂埃がすごく、前が見えない状況が続く。とてもでないが、私には運転できない状況だ(当時は免許も持っていなかったので、助かった・・・(^^;)。ちなみにフェニックスまでは特別何もないため、ひたすら運転し続ける。私は次第に眠りについてしまった〜。(^^;) さてさて、そうこうしているうちにフェニックスに到着。夕方頃である。フェニックスに滞在することを考えていたが、意外と早く着いたため、予定を変更し、夕食を取った後で更に南下、ツーソンという町へと向かい、モーテルに泊まる。夜は次の日の予定を立てる事が出来たので、出だしは快調。第一日目はドライブで終わってしまった。

トゥームストン:男たちの熱き戦い

2日目。すがすがしい朝を迎える。アリゾナは砂漠地帯だし、少しは暑いだろうと期待していったものの、意外と朝は寒い。しかしクリスマスまで後数日というのに、全く雪がない。生まれて初めて、雪のないクリスマスを過ごすことになるのだろうか。そんなことを考えながら、まずはモーテルにあったサボテンの前でで写真を撮る。辺りを見渡すと、山々の表面がなんだかプチプチと見える。なんだろう・・・。そう思い、よ〜く見てみると、なんとサボテンではないか!写真などでみるとかわいいサボテンだが、ツーソンにあるサボテンはわりと巨体。しかも群れをなして生えているので、とても気持ち悪い。(笑) 写真を撮り終え、まずは、今日の一番最初のターゲットであるコロッサル洞窟 (Colossal Cave) へと向かう。ツーソンより更に南下したところにある鍾乳洞。朝早く行ったので、ツアー客もそれほど混んでおらず、スムーズに見学できた。ケーブの周りには、やはりサボテン君が!しかしここのサボテン君は、それほど群れをなしていなかったせいか別に気持ち悪くはなかった。

ケーブを後に、私たちはトゥームストンへと向かう。こちらは映画「OK牧場の決斗」の舞台としても有名。いわゆるワイアット・アープ、ドク・ホリデイの地。映画ファン、西部ファンなら必ず押さえておきたいポイントの一つ。実際このトゥームストンは非常に小さな町。とにかく1時間もあれば見れてしまうほど。しかも町自体、車で探していたのだが、見をとしてしまうほど。注意深く看板を見ていた方がいいかも。コロッサル洞窟から向かい、お昼ごろにトゥームストンへ到着する。まず向かったのがもちろんOK牧場。これまた非常に小さい。ここに行く機会があれば、ぜひ映画「トゥームストン」「荒野の決闘」「ワイアット・アープ」「OK牧場の決斗」などを見てから行ってほしい。映画を見ていればわかるかもしれないが、実際にワイアット・アープらの決闘はかなりの接近戦だったのが伺える。一日に何度かショーも行われるので、事前に時間を狙っていくのもいいかもしれない。町自体はわりとひっそりとした感じでがっかりする人もいるかもしれないが、私はすごく感動。大好きな西部劇の映画に出ているような感じがする。お土産やさんで絵葉書を見たり、実際に手紙を出したりで、2時間ほどが過ぎた。その後、実際にワイアット・アープのお墓へと向かう。アープ他、当時活躍した人などのお墓が並んでいるのが興味深い。一通り観光して、出発。次の目的地はフェニックスの予定だったが、ガイドブックなどでみたところ、特別魅力的な観光地がなかったため、フェニックスは立ち止まらず、モニュメントバレーを目指し、中間地点にあるフラッグスタッフへと向かうことにした。途中、特に何もなし。夜8時くらいにフラッグスタッフに到着。ご飯を食べて睡眠をとる。この日はモーテルに。ちょっと悲しいクリスマスイブ・・・。

Monument Valley:カラフルな荒野

3日目。クリスマス。支度を済ませ、ご飯を食べて出発ということでドアを開けると、道路がうっすらと雪に覆われていた。雪のないクリスマスを過ごすことになるかと思ったが、21年目のクリスマスも無事に雪を見ることができた。感動しながらも、モーテルを後にする。ちなみにこのモーテル、かなーり安く、しっかりしていた。場所をちゃんと覚えていればよかった。また行きたいと思えるほどのモーテルだったのだ。さてさて、車はモニュメント・バレーを目指す。ここからはひたすらドライブするのみだが、周りの山々は徐々にグランドキャニオンのような風景になっていくのが魅力的だ。途中、モニュメント・バレーとグランド・キャニオンどちらかにいく道に別れるが、私たちはまだ行ったことのないモニュメント・バレーへ向かう(分かれ道ではどちらにするか迷ったけど・・・)。フラッグスタッフから徐々に北上し、ユタ州との国境へと向かう。途中、Navajoの面白そうな博物館があったので、ちょっとだけ寄り道。モニュメントバレーは、実はユタ州にある。途中、ポイントとなる町(名前忘れてしまった!)でガソリンを補給し(満タンにしておいた方がいい)、Burger Kingで昼食を取り、さらに休む暇もなくどんどんMonument Valleyを目指す。

ここからのドライブはまさに絶景。車で来てよかったと感動するほど、絶景が続く。モニュメント・バレーが見えるまでにも満足してしまえそうな、広大な大地が広がる。しばらく運転しても特に何も出てこないので、道を間違えたかと心配になるが、急にValleyが目の前に広がるのでご心配なく。(笑) それにしても、まさに映画「バック・トゥ・ザ・フューチャー3」の冒頭シーンのような荒野が永遠に続く。グランド・キャニオンも観光名所の一つだが、モニュメント・バレーはキャニオンとは違った魅力を持ったところ。アメリカ西海岸でオススメのスポット!特に車で行くことをオススメ!長距離ドライブがへっちゃらという人、絶対損なし!ドライブが一番!車で各ポイントの近くまで行けるようになっているが、私たちは車の安全を考え、止めておいた。次回行く時は真下までいって、もっと近くで見てみたい。ポイントはいくつもあるが、やはり私が見たのはジョン・フォード・ポイント。これを見て、やっと安心。(笑) このモニュメント・バレー、正確にはMonument Valley Navajo Tribal Parkと名づけられており、Navajo民族の名前がつけられている。Arizonaをドライブすると、いたるところに見られるのが、このNavajoの遺跡。クレーターなども見られ、ドライブならではの観光が楽しめる。とにかく、適当にドライブすると、そこらへんにRuin(遺跡)の案内がある。Valleyで写真撮影、休息をとり、ハガキを出して、次はVegasへと向かう。ここからあとはVegasを目指すだけ。ひたすらドライブし、夜9時くらいにLas Vegas到着。さすがに疲れたので、この日は即行爆睡。

Las VegasでValley三昧:Death Valley

4日目。ちょっと無理をしてLas Vegasまでやって来たせいか、ぐっすり寝てしまったため、意外と朝はすっきりと起床。もう一つの観光ポイントであるDeath Valleyへ向かうのは次の日の予定だったが、このままでは疲れが後から来そうだったので、この日行ってしまうことにした。起床し、ご飯を食べてからValleyへと向かう。ここまでも結構時間がかかるので、朝少し早めに出発するのがいいかもしれない。Valleyの観光は冬がベストシーズンらしい。夏は40℃を越える暑さになるため、観光どころではなさそうだ。その点私たちはラッキーだったかも。薄いジャケットが必要なくらいの肌寒さだったので、ちょうどよかった。

Valleyに入り、まずは各ポイントを観光。ガイドブックがあるのでそれに従って観賞していく。なかなか面白いポイントがいくつもあるので、ぜひオススメしたい観光ポイントの一つ。Valleyはは世界一標高が低い場所にあり、かつ猛烈な熱さのため、そこにあった海が干上がって塩分だけが残った、という広大な地。ということで、あるポイントでは、地面が塩で埋め尽くされている部分がある。他に私のお気に入りポイントは「芸術家のパレット」など。非常に興味深いスポットがいたるところにあるので楽しめる。ある程度観賞した後、レストランを見つけたのでランチタイムとする。ここでのランチはレストランが1個所しかなく、非常に困った。というのも、持っているお金が非常に限られていたからだった。使い過ぎた〜!しかもここのレストランは結構高め。スープ2人分とサラダ1人分で終了。レストランの人も???という顔をしていたのが今でも覚えている。何とか食事を済ませ、Vegasへと戻る。夕方到着し、8時頃まで仮眠をとる。仮眠後、むっくりと起き、近くのレストランで食事を取る。なかなか美味しいレストランだった。その後はちょっとだけスロットマシンなどを楽しみ、2時くらいまで2回目のVegasを楽しむ。フリーのショーなども満喫し、3時頃、ベッドに潜り込んだ。

やっぱりアウトレット:大自然満喫トリップ

5日目。予定としてはもう一日滞在できたのだが、意外とスムーズに観光できたというのもあり、Vegasを後にし、LAへと帰ることになった。帰る途中、バーストーというところにある西海岸最大のアウトレットに立ち寄り、新しいサングラスを購入。前回よりも今回の方が、欲しいものが見つかったが、なにせお金を使いすぎたということもあり、サングラスのみの購入で終わってしまった(残念・・・)。LAに到着したのは当然夜。Vegasは晴れていたにも関わらず、LAは大洪水か?と思われるほど雨が降っていた。何とか無事に帰宅し、長いようで短いドライブ旅行が終了。

とにかく今回の旅行は、今までに経験したことのない、北海道とは違った大自然を味わうことが出来た。北海道の自然よりも規模はかなり大きい。LargeよりもまさにHugeといった感じの大自然。動物たちとのふれあいがに感動。これほどの大自然で育つアメリカ人に日本人がかなうわけがないと思ってしまったほど、すばらしい自然を堪能でき、またこれらの自然と同じくらい心の広い人々に出会うことが出来た。広大な自然を目の前にし、思ったことは「やっぱり人間最後はLove & Peaceなんだよな〜」ということ。些細なことを許すことのできるような、広大な心を持つ人になりたい。そう思った瞬間、前よりも、ほんの少しだけ、心が大きくなったような気がした。

※この記事は、1996年の情報を元に書かれています。