ワシントン D.C.:じょうろを持つ少女 (1996.08)

Washington, District of Columbia:ワシントン コロンビア特別区

夏休みにNYから3日間のツアーに参加したのだが、2日目に訪れたのがこのD.C.。アメリカの首都である。政治家を目指す人にとっては憧れの都市かもしれない。アメリカの50の州には属さない、特別な場所として存在している。政治学を専攻していた友人と、White Houseを実際にみてみたかった自分が最も興奮して訪れた街だ。実際、ツアーで来てみたのだが、正直いうと、いろいろとまわりたかったので、個別に来るべきだったかもしれない。ツアーでまわった場所としては、アーリントン国立墓地やWhite House、スミソニアン博物館など。もちろんこれだけでも十分に観光はできるが。。。到着してみて驚いたのが、アフリカ系が多いことだ。調べてみると、この都市のほとんどがマイノリティらしく、なかでもアフリカ系は半分以上を占めるらしい。空港で新しいガイドさんと落ち合い、バスにて、アーリントン国立墓地へと向かう。ここにはあのJ.F.Kennedyのお墓がある。その他にもベトナム戦争でなくなった方々など、戦争死してしまった方のお墓が並ぶ。

The government of the people by the people for the people

墓地の後は、ポトマック川を渡り、リンカーン記念館やワシントン記念塔などを観覧する。映画「シークレット・サービス」でクリント・イーストウッドとレネ・ルッソが記念館の前の階段に座って、おしゃべりしていたシーンがあったが、その場所を確認。リンカーン記念館には、有名なスピーチと共にリンカーンの像がある。向かって右側は緊張している時、左側はリラックスしている時のリンカーンだそう。確かに、手を見ると緊張しているかどうかがわかる。その他、国会議事堂やワシントン記念塔などにも立ち寄る。もちろん忘れてならないWhite Houseにも立ち寄る。残念ながら中には入らず、外からの写真撮影だけしかできなかった。NHKなどのテレビで映っている、後ろからのスポットで写真を一枚・・・。

スミソニアン博物館と国立絵画館:「じょうろを持つ少女」とダ・ビンチ

ワシントンD.C.最後の見学は、スミソニアン博物館のひとつ、National Air and Space Musium(国立航空宇宙博物館)である。この博物館はアメリカでも非常に人気があり、いつも観光客でいっぱいだ。エントランスから入ってすぐに、ライト兄弟の「フライヤー」がある。人類最初の動力飛行機だ。その他、日本ではなかなかお目にかかれない歴史的なものが、ズラリと並んでいる。1日かけても、とてもでないけど見切れないほどの充実度。しかも入場料はすべて無料である。アメリカの寛大さを感じる。この宇宙博物館の他にも、特化したスミソニアン博物館はいっぱいあるので、時間があれば、もっともっといろいろなものを見てみたい。向かいにはNational Gallery of Art(国立絵画館)があり、そちらも見学してみた。こちらにも話題の作品がいっぱいある。中でもアメリカ国内唯一のダ・ビンチ作品「ジネブラ・デ・ベンチの肖像」が飾られているので、ぜひ見ておくとよいだろう。もちろん時間が許す限り、他の作品も鑑賞してほしい。残念ながら、ツアーの時間も押していたため、かなり駆け足で、話題作を見るだけで手一杯だったのが残念だ。

次回は必ず・・・

今回のWashington D.C.観光でいけなかったのが、Clint Eastwoodがピアノを弾いたというレストラン。映画「シークレット・サービス」でピアノを弾くシーンがあったが、あのシーンが撮影されたレストランがD.C.にあったらしいのだ。ツアーだったため、見に行くことができなかったのが残念だ。あとは、FBIやペンタゴンなどといった、映画の世界でしか見たことがない場所を見てみたかった。ツアーに初めて参加して思ったのだが、どうやら私はツアーよりも個人旅行のほうが向いているみたいだ。もちろん、個人旅行にすれば、いいホテルにも泊まれないし、移動にも面倒だが、自分が見たいところを満足するまで見られるし、観光地以外の魅力的なところを発見できるかもしれない。そういう意味で、個人旅行の方が面白いと感じた。そしてもうひとつ、カタコト英語が話せるだけで、本当に世界が広がる。最近は英語が話せるだけではなんの武器にもならない、と就職活動の時に言われたものだが、確かにそれは一理あると思う。しかし、まわりを見渡してみて、英語が話せる人が実際にどれくらいいるだろうか。確かに就職活動の武器にはならないかもしれないが、それでも、英語を話せるだけでネットを利用する価値が全く違ってくるし、視野が大いに広がるのは確かだ。そういった意味でも、自分は留学できて、ラッキーだったかもしれない。留学しなくても英語を話すことは可能だが、留学することで、語学だけでなく他国の文化を学ぶことができたのだ。

最後に:また来るだろうか、D.C.は・・・

スミソニアンを最後にツアーは終了。私たちが今まで参加していたツアーは2都市のツアーだったため(私たちは3都市)、ツアーバスは途中で私たちをホテルに下ろしてくれた。明日はボストンツアーの方々とボストンへ向かう。ということで、ナイアガラから一緒だったツアーの方々とはここでお別れ。ツアーの人とは全然話さなかったけれども、それなりに楽しかったのでさようなら〜とお別れ。ホテルはDouble Tree Hotels。このホテルはすごくきれいで、気に入ったのだが、繁華街からはなれたところにあるため、この日は観光不可能だった。ラッキーなことに、近くにモールがあったので、そこで夕食をとり、早めにホテルへ帰り、明日のボストンへ備えた。なんだか忙しい1日だったが、観光スポットはある程度抑えたのがうれしかった。でもいまいち文化がない都市だな、というのが本音。ちょっと驚いたのが、マイノリティが意外と多かったということだが。。。次回訪れてみたいのが、クリスマス時期。White Houseにて、年末に、キャンドル・ツアーを行っているらしい。White Houseの中にはまだ入ったことがないが、このツアーに参加すると面白そうだ。次回、もしD.C.にいくことがあるとすれば、このときだろうな・・・。

※この記事は、1996年の情報を元に書かれています。