ネバダ州:大自然とギャンブル (1996.07)

ギャンブルと大自然 ネバダ州:水不足もなんのその!?

ネバダ州の代表的な観光地としてあげられるのは、なんといってもラスベガスである。何もない砂漠の地に、ぽつりとできた魅惑の街、ラスベガス。一見華やかに見えるものの、その裏にあるさまざまな社会問題や環境問題にも目をむける必要性が騒がれている。ネバダ州には何度か足を運んでみた。ラスベガス、グランドキャニオンとモニュメントバレー、そしてリノなど、魅力的な観光地はいっぱいある。水不足などの問題も表面化してきてはいるものの、いまだラスベガスのパワーは衰えないようだ。ちなみにこのラスベガスに息を吹き込んだのは、冷酷なギャングのバグジー。1991年にはセルフタイトルの映画にもなっている。こちらをチェックして、ラスベガスの歴史を知るのもいいかもしれない。

ギャンブルの街〜ラスベガス:ストリップ・ストリートの魅力

ラスベガスは飽きない。何度行っても飽きない。ギャンブルだけでなく、コンサートやミュージカル、また車でデス・バレーやゴーストタウンにも行ける。滞在は、大体1泊か2泊程度で十分楽しめるところ。初めて行くなら、少なくても2泊3日は滞在したいところ。1日目は、ギャンブルに没頭。もちろんショーやコンサートを楽しむのがベターだが。(笑) ホテルによっては無料のショーなどを展開しているところが多いので、それを楽しむだけでもかなり得した気分。2日目は朝からグランドキャニオンのツアーにでも参加してみてはいかが!?10時ころ、出発して、1時間ほどセスナに乗るのだけど、このセスナがクセ者・・・。「非常に」揺れる。そして「非常に」怖い。。。結構セスナによるストレスが大きいので、疲れる〜。夜は、可能であれば、またショーなどを満喫し、あとは朝までギャンブルに没頭。そして3日目に帰る。なーんて感じの滞在も悪くない。私のいつものパターンである。

ラスベガスのホテルは非常に安い。下手したら40ドルからあるので、作りは立派でも料金はモーテル並み。うれしい限り。それもそのはず、どのホテルにもカジノがあり、それで儲けているのだから・・・。ストリップ・ストリートでお気に入りのホテルは、NewYork NewYork。個人的に気に入っているホテルのひとつで、ホテル内のレストランなども充実している。あまり出歩かないで、一個所で落ち着いてギャンブルしたい人には、このホテルはおススメ。前回行った時は、思い切って140ドルくらいの部屋に泊まってみたが、大きすぎる!しかも朝までギャンブルをするので、部屋が豪華でも全く意味なし、といった感じだった。あまりホテルにはお金はかけたくないのが本音かも・・・。NewYork NewYorkでの目玉は、屋上にあるジェットコースター。回転も特別ないので、全然期待していなかったが、これが意外とおもしろかった!途中、屋外にでるのだが、ホテルの屋上にあるため、高さがあっておもしろい!乗り終えた後は足がフラフラしてしまった。ちなみにもう一つ、違うホテルでフリーフォール(の逆バージョン)が屋上にあるものもあったが、まだそれは挑戦していない。友人の話だとかなり怖いらしいが・・・。

ショーやコンサートも豊富なので、行く前に情報をチェックするとよい。Celine DionやCherなどの大物がコンサートでにぎわす。またアメリカの休日などにも敏感になるとよい。若干ホテル料金は高くなるかもしれないが(個人旅行なら)、イベントが盛りだくさんなので、大物アーティストのライブを楽しめる。無料のショーが楽しめるホテルはいろいろあるが、特にTreasure Island Hotelのショーは見物。ぜひチェックしてもらいたい。もちろん燃え上がる炎は本物!このショーを見てからだと、ちょっと物足りなく感じてしまうが、The Mirageのショーも見物だ。また、Circus Circusで15分か30分毎くらいにやっているサーカスもおもしろい。最近は豪華なホテルが続々登場しているが、はっきりいって、ホテルはどこでもよいのだ。安ければ安いほどよし!あとは、歩き回って、カジノやショーを楽しむ!

グレイト!グランドキャニオン:「崖っぷち」の根性

せっかくネバダ州に来たのだ。カジノだけではもったいない。ここでは大自然を堪能できる。1日、もしくは1泊2日かけていきたいところは、なんといってもグランドキャニオン。ここにいっておかないと、ラスベガスに来た意味がない。日帰りツアーと1泊2日のツアーがある。もちろん日本からの予約も可能だが、向こうについて、情報誌などでチェックしてからでも遅くなかった。(シーズンなどにもよるだろう)私が参加したのは日帰りツアーで、覚えている限りでは、大体110-130ドルくらいだったと思う。朝、ホテルまでPick upに来てくれる。その後空港に行き、セスナに乗る。大体1時間くらい乗っていないといけないのだが、このセスナが非常に怖い!10人くらい乗れるのだが、私の友人は副パイロットの席に座っていた。ということは、1時間の間で、パイロットの身になにかが起こった場合は・・・・。ひぃ!考えただけでも恐ろしい。その日は猛暑で、35℃くらいあったと思うが、気流の関係で、暑ければより揺れやすくなるのだ。1時間ほど揺れっぱなし(横揺れならまだしも、縦ゆれだった!)。帰りのセスナで平気で居眠りしていた私はなんだったのだろう・・・。(自分でも不思議) 1時くらいに、グランドキャニオン空港に到着。あとはバスで移動して行くのだが、まずは昼食。バイキングスタイルの昼食を取った。結構日本人がいたので、ツアーではこのレストランを利用するのだな〜と思いつつ、お昼を食べる。味のほうは悪くはなかった。でもセスナから降りてすぐだから、酔ってしまったらかなり厳しいものがある。。。お昼を食べ終わると、いよいよグランドキャニオンの各スポットへと向かう。といっても、スポットはいっぱいあるので、超有名どころくらいしかいかない。でもどこにいっても、大規模な自然を堪能できるのだ。ただただ大自然に圧倒されるだけ。テレビでみたことがあるだけだったが、実際に見ると、なんだか生命の尊さを感じる。目の前は崖になっているのだが、特別さくもなく、一歩足を踏み外せば、間違いなく命を落とす。私も崖っぷちまでがんばっていってみたが、若い男の子が崖に平気で座っているのをみて、ぞっとした。それほどオープンな、かつゴージャスな風景。ネバダ州に行ったものなら、ぜひ見てみてほしい。

もうひとつの自然〜モニュメント・バレー:Back to The Futureをもう一度

映画"Back To The Future III"を覚えているだろうか?最初のシーンで出てくる広大なモニュメント・バレー。自分の目で見ることができるとは、正直いって、思ってもいなかった。冬休みに、LAから車でアリゾナ州を回ったのだが、その時にいってみた。何箇所かポイントがあるので、車で行くのだったらそれぞれのポイントの近くまでいってみるのもおもしろいかもしれない。私たちも挑戦しようとがんばったが、道が悪かったのと、車があまり丈夫ではなかったため、あえなく断念。だが、ビューポイントからみるだけで十分楽しめた。ちなみにモニュメント・バレーはユタ州にもまたがっているので、ユタ州にも行ったことになる。もし行く機会があるのなら、アリゾナからレンタカーを借りて行ってみてはどうだろうか?アリゾナ州は本当にすばらしかった。このドライブコースは非常にオススメ!でも、ガソリンの補給は頻繁に。

死の谷〜デス・バレー:海よりも低い地上

ラスベガスから、デス・バレー(死の谷)にも行ける。車でどれくらいかは忘れてしまったが、たしか2時間くらいで行ける範囲だったと思う。私が行ったときは冬だったのだが、実は真冬がシーズンのため、観光客でいっぱいだ。車がないとここまでいくことはできないので(バスツアーがあるのかな!?)、レンタカーが必要になる。ポイントはいっぱいあり、非常に楽しめる。グランドキャニオンに行くよりも行きやすいし、周りやすい。ポイントはいっぱいあるが、特に驚いたのが「バッドウォーター」ポイント。ここの海抜は86メートル。そして地上は「塩」だらけ。ちょっと舐めてみたが、本当に塩だった。(笑) 「アーティスト・パレット」も面白い。岩がカラフルに見えるので、タイトル通りパレットのように見える。1日あれば十分見て周れる範囲なので、日帰りツアーとしては、デス・バレーもオススメだ。

エンターテイメント de SHOW!!

夜のラスベガスを満喫させてくれるのが、なんといってもエンターテイメント。ギャンブルもいいが、それならいつでも出来る。朝起きてすぐに出来るし、ラスベガス空港でも出来る。せっかくラスベガスに来ているのだから、夜の数時間は華やかなライブやショーを楽しもう!ホテルにはそれぞれ目玉のショーがある。私が見たショーの中でオススメのものは、「スプラッシュII」だ。リビエラというホテルで開催されている。このショーは、ラスベガスで最高のショーとの評判。歌あり、ダンスやコメディなど、いろいろな要素がふんだんにミックスされ、見ているだけで楽しめる。英語がわからなくてもご心配なく。もちろんコメディなどはきびしいが、それでも雰囲気だけで十分満足することだろう。他に話題のショーとしては「ジークフリート&ロイ」(ミラージュ)や「イフェックスEFX」(MGMグランド)など。またトレジャー・アイランドの無料のショー「バッカニア湾の戦い」も見逃せない。(ホテルの前でやっているのでお見逃しなく!) 最近ではラスベガス・ヒルトンの「スタートレック・ジ・エクスペリエンス」もわりと評判がいい。(ディズニーにあるStar Toursみたいな感じだろうか。)コンサートのチェックをすることも忘れずに。大物アーティストがライブを行っているので、うまく行けばコンサートまで安く楽しめてしまう。ちなみに、モノにもよるが、大抵のライブは安く見れてしまう。Celine Dionのライブはなんと70ドル以下だった。大晦日のBarbara Streisandのコンサートなどは高いみたいだが、基本的に、日本と比べると安いので、あまり興味がなくてもいってみるといいかもしれない。

That's Entertainment!:アメリカの「気ままな」旅を楽しむ

アメリカには1年ほど住んでいたが、ラスベガスは何度来ても飽きない場所のひとつ。それも数日いるだけで(1日でも)十分満足できるところ。ギャンブルはもちろん、大自然に囲まれ、アメリカの広大な大地を満喫できる。また、結婚・離婚が簡単にできてしまう州としても知られているだろう。道にはチャペルが並び、その場ですぐに結婚式をやってくれる、ちょっとかわった州だ。個人的にはこの「気ままな」州にかなり魅かれている。ラスベガスに関して言えば、ツアーを利用することは全くないと思う。格安航空券を利用して、ホテルも安く泊まれるし、自分なりにラスベガスツアーをコーディネートしてみてはいかがだろう?レンタカーが借りられるなら、デス・バレーや近くにあるバーストーというアウトレットにも行こうと思えばいける。また、LAまでは車で6時間ほど。時間があるのであれば、LAまで行ってしまうのもよいだろう。そのときは途中にあるCalicoというゴーストタウンに立ち寄ってみよう。ゴーストタウンにしては、エンタテイメント化されているが、なかなかかわいらしいゴーストタウンである。1週間ちょっとあれば、LAとラスベガスは制覇できるだろう。

※この記事は、1996年の情報を元に書かれています。