お決まり?ナイアガラフォールズ (1996.07)

ナイアガラの滝:広大な自然が残るカナダ

やはりカナダやアメリカの大自然は、北海道の規模とは比べものにならない。情緒があるとは思えないが、その分迫力があり、自分の存在が異常に小さく感じる。また時には逆に、地球上に存在する自分の命をひしひしと感じることもできるだろう。私は留学するまでは、全くアメリカやカナダの地理に乏しく、また興味がなかったと言える。留学したいとは昔から思っていたつもりだが、ナイアガラの滝も知らなかった自分は、本当に興味があったのかどうかは疑問。(笑) 夏休みにNYなど、東海岸を旅行したのだが、その時にNYからツアーに参加していったのが、ここである。NYから飛行機でバッファローまで行く。バッファローからはバスでカナダの国境に入るというツアーだ。ちなみにこのツアーは3ヶ所周遊ツアー。ナイアガラの滝、ワシントンD.C.、そしてボストン。ツアーに入るべきか悩んだが、結果、はじめてだったし、ツアーに参加して、よかったと思っている。ツアーにいていろいろと勉強になった部分も多々あった。

NYからの現地ツアーだったので、まずは空港に向かい、チケットをもらう。ここではどうやら2都市までのチケットしかもらえないらしい。ワシントンD.C.からボストン行きのツアーに合流するみたいだ。とりあえず飛行機に乗り、バッファロー国際空港へと向かう。NYといえば、マンハッタンしか行ったことがなかったが、このバッファローもNY州に属している。空港から降りると、ガイドさんが待っていた。女性の方だったが、英語もフランス語も話すマルチなガイドさんで、とても感じがよかった。ちなみにカナダはワーキングホリデーが30歳まで許されていて、自分もちょっと考えていた時期があるのだが、そういう人たちがツアコンとして働いているのだろう。カナダでは、英語はもちろんのこと、ケベックなどのようにフランス語も話す地域がある。その点ツアコンの方は両方話すことができたので、安心できた。空港からはバスでカナダの国境に向かう。このナイアガラはアメリカ側でもカナダ側でもステイできるが、カナダ側のほうが人気もあり、こちらにステイするのがベターみたいだ。途中、昼食を取り、国境に到着すると、バスから降りて手続きを行う。手続きが終わるとレインボー・ブリッジという橋を渡り、カナダ側に到着。パスポートに押されたカナダの入国スタンプはなかなかかわいくて、メキシコ以来はじめて他の国にきたこともあり、ちょっと満足。(笑)

霧の乙女号 Maid of Mist:圧倒的な水圧に圧巻

どうやら3時くらいからフリータイムになるみたいで、それくらいにホテルにチェック・インするみたいだ。なので、荷物はバスに置いたまま、ツアー続行。ナイアガラ・フォールズに来て、これだけは体験しておくべきものが「霧の乙女号」(Maid of Mist)だ。もちろんナイアガラで大人気のアトラクション。船に乗り、アメリカ滝とカナダ滝のぎりぎりまで接近するという、迫力満点のツアー。アメリカ側からも出発しているらしい。青いポンチョ(かっぱ)をもらい、それを来て船に乗り込む。上から滝を診るのももちろんきれいだが、接近し、水しぶきをあびながらみる滝のほうが、迫力があって圧倒される。実際に近くまで行ってみるとわかるが、アメリカ滝よりもカナダ滝の方が迫力がある。ガイドさんの話だと、毎年樽に入って、滝に飛び降りる人がいるみたいだ。もちろん生き延びようとチャレンジするようだが、今まで成功した人はいないという。それほどのすごい水圧。滝の裏にあるトンネルから流れ落ちる水を見ることができるが、あれをみると、確かに命の保証はできないことがわかるだろう。さて、霧の乙女号は、実際乗っていると、それほど滝に近づいたとは感じないのだが、ツアーが終わり、滝の上から船をみてみると、かなり近くまでいったことがわかる。このツアーのとき、たまたま列の前にいた私が、グループの最後について、全員いるか確認してほしいとガイドさんに頼まれたのだが(ガイドさんは出口で待っているとのこと)、無事船から下りると、待っていたガイドさんがちょっとしたお土産をくれた。カナダのピンバッチだ。全然たいしたことをしていないので、逆に悪い気がしたが、ちょっとした心使いが旅を心地よくしてくれた。メインの乙女号を降りると、あとはバスや徒歩で各ポイントを回る。どこからみても、迫力がある滝。見る角度を変えただけで違う顔が見えてくるのが面白い。

滝の裏側ツアー:絶対に生きて戻れない!

天気も非常に良く、楽しめたツアーだが、3時くらいにホテルにチェックインすることになった。あとはフリータイム。オプショナルで夜のナイアガラツアーがあったので、それに申し込んでみた。5時半に出発するとのことなので、それまで時間がある。私と友人は「Journey Behind the Falls」というツアーに参加した。霧の乙女号と並んで人気があるツアー、「風の洞窟ツアー」に興味があったのだが、待ち時間が結構かかるようだったので、Journey〜のほうにしておいた。ちなみに風〜は、滝の真下を歩いて渡るツアーらしい。次回行ったときはこちらも絶対参加してみたい。(これはちなみにアメリカ側のアトラクション)Journey〜は、ツアーというか、滝の裏側にあるトンネルから滝をみることができるようになっている。ポンチョをもらい、地下のトンネルに入る。ここから滝の後ろ側が見えるのだが、ちょっとびびってしまうほどの音と勢い。いくら樽に入っても、この滝に落ちたら、とても出ないけど生きて地上に戻ることはできないと思う・・・。ある意味ちょっと怖い。ここから感じる滝の怖さと、滝の上から普通に楽しめる広大で平和な風景のギャップにちょっと不思議な感じがした。

夜の顔 カラー・オブ・ナイアガラ:ミノルタ・タワーとカラフルな滝

オプショナルツアーで参加したのが、夜のナイアガラツアー。食事と夜のライトアップされたナイアガラを楽しもう、というもの。まずはバンで食事に行く。ミノルタ・タワーで食事だ。ここからの景色はきれい!暗くなってくるとナイアガラの滝がカラフルにライトアップされるのだが、食事をしながら滝の景色を楽しむことができる。もちろんタワーの展望台までいって見ることも可能。食事はチキンかサーモンのどちらか。私たちはNYでステーキを食べ過ぎたので、ここではサーモンに挑戦。なかなかおいしかった。アメリカの食事にもかなりなれてきたみたいだ。ご飯がなくても大丈夫になってきた。(笑) オプショナルに参加した方々は、まぁいろいろいたが、大抵は自分の両親くらいの年齢の方が夫婦で来ていたので、自分も早く親孝行しないと、などと感じてしまった。オプショナルのガイドさんは、先の人とは違い、今度はどうやら新人ガイドさんといった感じ。カナダに来てまだ間もないだろう。英語もまだ話せないようで、カナダの文化に馴染めない感じの女性の方だった。詳しく聞いたわけではないが、ワーキングホリデーで来たのがわかる。。。WH事情は知らないが、やはりカナダの企業などで働くことは難しいのだろうか。。。食後は展望台まで上り、カナダの風を浴びながら夜景を楽しむ。夏なのだがさすがに寒い。ジャケットを持っていなかった自分はちょっときびしかった。その後はまた滝まで行き、近くからライトアップを楽しむ。実は、ホテルがわりと滝の近くだったので、オプショナルに参加しなくてもライトアップされた滝は楽しめただろう。それにしても、夜は夜できれいなので、ぜひ見に行ってみよう!(^-^) ツアーが終わり、ホテルに戻ったのだが、ホテルからちょっと栄えたお土産やさんがあるストリートにはすぐにいけるので、そこでいろいろとお土産をみてみた。お土産といってもあまり物欲がわかない私は、結局ハガキを数枚かって、日本の友人に手紙を書いてみた。なんだか家族で参加していた方が多く、道で日本人の子供たちがゲームをして遊んでいる姿を見ると、まるで洞爺湖の温泉通りでお土産やさん巡りをしているように錯覚してしまって、楽しかった。(笑)

初めてのカナダ入国:きっとまた来るだろうな・・・

2日目はワシントンD.C.へと向かうため、カナダを後にし、またバッファローまで向かわなければいけなかった。ツアー旅行は今回が初めてなのだが、ガイドさんもいいし、初めてのなれない都市に行くには、ツアーも悪くないかもしれない、と感じた。ホテルもわりといいホテルなので、普段ユースやモーテルに泊まって、節約している私にとってはちょっとリッチな気分にひたれた。アメリカに来てから、メキシコ以外には行ったことがないので、今回は私にとって3カ国目ということになる。観光地なのに思ったほど日本人もいなく、とっても楽しかった。1度来てはみたが、もう一度、今度は両親をつれてきてみたいと思った。いつも思うのだが、本当にアメリカ、そしてカナダの自然の広大さには圧巻である。迫力が全く違う。これはきっと実際に見てみないとわからないと思うので、ぜひNY滞在の際にでもいいので、時間を作ってカナダに足を伸ばしてみてはいかがだろう?ナイアガラは、間違いなくオススメの観光地のひとつである。

※この記事は、1996年の情報を元に書かれています。