境を越えたら・・・
GWをまるまる利用して9日間の香港滞在が可能となった今回は、ちょっと足を伸ばして深[土川](シェンジェン)に行くこととなった。香港で一緒に過ごしていた人がビジネスの関係で深[土川]で数名の人と合流することになっていたのだ。ということで急遽2回目の中国訪問となった。上海とは違った中国の一面が見られるということで非常に興味深い体験になりそうだ。また現地の家族と話す機会があるということなので、彼らの生活にも触れることが出来そうだ。(この旅行は香港からスタートしています。)


4日目:初めての出会い

香港4日目。11時頃目を覚ます。今日は香港から電車1本で行けてしまうという、深[土川]へと向かう。香港で一緒に過ごしている友人のビジネスの関係で、向こうでアメリカからの知人2名と現地の知人、そして香港からの知人が待ち合わせをし、2泊3日の深[土川]ツアー(!?)をするというのだ。アメリカからやってくる一人を除いては初めて出会う人ばかり。しかも深[土川]という本土の人と知り合いになる機会は初めてなので、まさに今回の旅行のビッグイベントといっても過言ではない。ランチは今回も利用しているHoliday Inn Golden Mileにある「Avenue」というレストラン。バイキングをやっているレストランよりもずっと美味しいし日当たりもいいのでランチはこちらをオススメしたい。12時、ゆっくりとランチを取りながら、香港から参加するという知人、Patrickと初めて会う。想像していたよりもとてもフレンドリーな感じ。アメリカに住んでいるので英語で会話できたのがよかった。彼の妹さんも来たのだが、彼女は広東語しか話せないため、ちょっと残念。次回までには片言でも広東語を覚えておこうと思った(再見は通じた!(笑))。Patrickは夜8時くらいにシェンジェンに到着するということで、私達は先に向こうへと向かうことになった。午後3時、昨日と同じ紅[石勘](ほんはむ)から電車に乗る。後は終点である羅湖駅(Lo Wu)まで。終点についたらとにかく即行降りて、走る走る走る!それはもうすごかった。香港から出国する手続きの列はものすごい列で、平気で3,4時間待たなければならない場合もあるとか。とにかく降りたら走って、さっさと列に並ぶようにしたほうがいい。時間的にもそれほど混む時間でなかったせいか、30分くらい待つだけで出国手続きは済んだ。次はちょっと歩いて本土入国の手続き。中国本土への入国にはビザが必要となるので、ビザの手続きを行う。入国手続きの場合は外国人と中国人に別れているため、それほど急がなくても楽勝。それにしても日本から直接中国に行く時はビザの手続きなどが面倒だしコストもかかるが、香港からとなると安いし10分も待たずに発行してくれる。しかしここで発行してもらえるビザはどうやらシェンジェンのみ滞在できるものだそうだが・・・。

シェンジェンに入国すると、なにやらいかにも中国らしい看板が立ち並び、街にはダンス系の音楽ががんがんと流れている。人も急激に増え、香港の混雑さなど全然なんとも感じなくなるほどの人・人・人!何とか人ごみを抜け、タクシーを拾いホテルへと向かう。シェンジェンで滞在するホテルはShenzhen Lotus Hotel。あまりきれいではなかったが、数日のために1泊1万円も出したくなかったので(御存知の通り中国においてはかなりの大金!)このホテルにした。ちなみに隣にはかなり立派なホテルがあったが・・・。私達が泊まったホテルは1泊シングル238RMB。手ごろな値段だ。ホテルについたのはなんだかんだで4時半ごろ。結構疲れてしまった。昼寝でもしようかなと思っていると、友人の知り合いのAnnieとその母親であるLindaがやってきた。Annieは16歳の女の子で、英語をぺらぺらと話す。お母さんのLindaさんは中国語のみなので友人を通さないと会話できなかったのが残念。ここでまたもや言葉の壁を感じてしまう。もちろん気持ちは通じるけど、やっぱり相手の国に来ている以上、その国の言葉で会話したい。次回は少しでも言葉、覚えてくるぞ〜!

特別観光するために来たのではなく、あくまでビジネスの顔合わせのようなものでシェンジェンに来たので、私はそれに便乗させてもらった。とりあえずアメリカからの知り合いが来るまでは暇なので、1度Annieの家に行ってから東門(とんもん)というショッピング街に行くことになった。ホテルからAnnieの家まではタクシーで15分ほどのところにある。タクシーを降りると、日本と同じような住宅街。アパートが立ち並び、夕方になると子供達が道路で走りまわっている。何だか自分が子供だったころの風景と同じ感じだ。Annieの家に入ってみると、ちょっと部屋は小さめだが、それでも床はフローリングで、部屋もいくつかあり、日本のアパートと何ら変りはない。Annieは雑誌のカバーモデルをしたことがあるので、部屋にはそれが数枚飾られていた。パイナップルをつまみながら、Annieとおしゃべりのひとときを過ごす。何だかえらくもてなしてもらってすごく楽しかった。日本に来ることがあればぜひともおもてなしをしなければ!東門に向かおうと外に出ると、何やら向かいのアパートの1Fにレストランが。「ここの餃子がおいしいんだ!」と友人。夕食はしばらく後になりそうなのでここでちょっとつまみぐい。以前中国で食べた餃子とはちょっと違ったが、それでもおいしかった。お皿に山盛りで10円!さすが!(笑) すっかりお腹いっぱいになってしまった。Annieと友人、そして私はいざ、東門へと向かう。タクシーで向かったのだが、途中パスポートを見せるところがある。アパートに来る時はみせる必要がないのだが、出て行く時は必要だそうで、常に持ち歩かないとだめなようだ。東門では何といってもCDとDVDの購入がメイン。持ち歩くのが面倒なので、この日は品定めだけしておき、後日買いに来ることにした。それにしてもCDもDVDも安くてびっくり!映画・音楽しか頭にない私は何時間でも時間をつぶせそうだったのは言うまでもない。他にも小物などいろいろと眺めていると、Patrickから電話が。どうやらホテルに3人ともついたそうなのでさっそくホテルの方へと向かう。ここで再会したのがおととしアメリカに行った時に知り合ったGina。初めてのアジア訪問が中国ということで、彼女にとっては相当過酷なものになるだろう。(笑) そして初めて会う台湾人でアメリカ在住のAlex。それに先ほどあったPatrick, Annieとお母さん、そして私たちが集合!夜8時過ぎ、ちょっと遅い夕食を取りにレストランへと向かう。ホテルからちょっと離れたところにLindaさんの行きつけのお店があるということで行って見た。なにやら鍋料理を頼んでくれたそうなのだが、とにかくすごい。普通の鍋に山盛りに鳥や豚の骨がごっそりと入っている。さっそくGinaがびっくりして食欲を失ったようだ。(笑) 骨でだしを取るせいか、それほどお腹いっぱいにならなかったため、ホテルに帰ってからMcDonald'sを食べてしまったが、なかなかおいしかった。この日は7人で食事を取って大体30USDくらい。満足満足!ホテルに帰ってからもなんだかんだで結局3時に消灯。眠すぎっ!(^^;ゞ



5日目:フットマッサージ体験!

Ginaからの電話で目が覚めた私達。何やら彼女は昨日から空腹だったようで、朝食を食べないかと電話をくれたのだ。そろそろ飲茶の時間なので、12時にホテル2Fにあるレストランで待ち合わせすることにした。時間になって、レストランへ行って見ると、AnnieとLinda、そしてLindaのつれであるSamが来ていた。そこに私達、Patrick、そしてGinaとAlexと集まり、飲茶を食べる。ここでは大好きな「はーかう」にフカヒレと蟹のたまごなんて乗っかっている!うれしすぎる。スナック系のものもワゴンでまわってきたので見てみると、始めてみたのが虫・・・。いわゆるげてもの?系のものがいくつか並んでおり、びっくりだ。さすがに好奇心旺盛の私も挑戦しなかった。飲茶を済ませ、私達は再び東門へと向かう。今日は昨日品定めしておいたDVDやCDを購入する予定だ。中国が初めてのGinaはどこにいってもびっくりしどうしだったので見ていて面白かった。同じアジア人の私でもびっくりすることが多いが、それが欧米人だったらなおさらなのだろう。小物などを見るがこちらはあまり香港と変りがない。もちろん値段は安いのだが、観光人とわかったとたん、値段が急激に跳ね上がるので、値段交渉はAnnieに行ってもらった。それにしても値段を跳ね上げるにしては極端。いきなり日本と変らない値段をふっかけられるので注意しよう。ラーメンが30円ほどで食べられる国なのに・・・。(笑) ちょっと交渉すると、みるみる値段が下がるので面白いものだ。お店にはちょっと古くさい感じの小物からコピーものなどいろいろと置いてあった。GinaやAlexなどはいろいろと小物を見ているらしいので、私と友人は先日いったDVD屋へと向かい、ここで20枚くらい購入した。とにかく安かったが、コピーものなどには気をつけたいところだ。

それぞれ買い物を済ませ、いったんホテルへと戻る。その後Annieの家へとタクシーで向かった。Ginaは美容室に行きたいといいだしたので、近所にある美容室へと向かう。その美容室ではフットマッサージも行っているというので、Patrick、Alexと共に30分ほどマッサージを体験。マッサージも楽しいのだが、合間に中国茶でもてなしてくれたのがうれしかった。茶器も小さくてとても可愛い。お土産にぜひ買っていこうと心に誓う。ちなみにここで担当してくれたお兄ちゃん、ナイナイの岡村にそっくり!びっくりするほど似ていた。(笑) くすぐったくてケタケタ笑うと、お兄ちゃんも一緒に笑うのだ。とても心地よいひとときだった。(*^^*)

なんだかんだで時間が潰れ、夕食に向かったのは6時。今日は車通りの多い道沿いにあるレストラン。車通りが激ししもちろん人通りも激しいが、平気で外にテーブルをセッティングしてしまうところが中国らしいところだろうか。ざわざわしているが何だか楽しくなってきてしまう。料理は何やらいろいろと出てきた。野菜からお肉から、美味しいものから変った味のものまで次々と登場してきた。山盛りの塩から串が飛び出ているものがでてきたので何かとのぞいて見ると、エビの串焼き。これがなかなかおいしいのだ!お腹いっぱい食べた食べた!夕食にはLindaの妹さんであるWinnieも来たので9人でたらふく食べたのだが、料金は相変わらずUSD30ほど。しつこいようだが、安い・・・。(笑) 食後はLindaがクラブのようなところに連れて行ってくれることになった。クラブといってもちょっと変っていて、ショーからカラオケからダンスフロアから、とにかくいろんなものが積めこまれた感じのところ。中に入ると70年代のナイトクラブにあるようなイスとテーブルが並んでいる。そして中央にはダンスフロアがあり、年配のおばさん、おじさんたちがルンバに合わせて躍っている。「今時ルンバをかけるクラブなんてあるんだ・・・」ルンバがひと段落すると、今度はティーンズが聞くようなダンスものがかかった。Annieが踊りに行くのはいいのだが、先までルンバを踊っていたおじさん・おばさんが急に激しく躍り始めたではないか!これにはさすがにびっくり!そうか・・・中国人はストレスをこうやって発散させているんだ・・・。40や50になっても躍るスペースがあるなんて、すばらしいことではないか!何だかうれしくなっちゃったんでさっそく私もフロアにでてちょっと踊ってみる。しばらくするとショーがスタートするようで、ステージに女性が現れて、歌い出した。こちらはあまり・・・上手くなかった。(;^_^A なので、横に合ったカラオケボックスでカラオケをスタート。洋楽もマイナーな曲が入っていてとてもうれしかった。それに当然だがアジアン・ポップスも入っていたので感動!歌えないのが残念だが、次回までには数曲マスターしてこなければ。しばらくカラオケを楽しんでいると、Annieがやってきて、2Fで躍らないか、という。どれどれと2Fに行って見ると、そこはダンス専用のフロア。香港のダンスポップスがかかっていた。AnnieとLinda、そしてWinnieの3人だけだったので私も参加したが、DJがいるわけでもないので(どこかにいるんだろうが)ちょっとはずかしかった。(笑) ダンスからショー、そしてカラオケととにかく楽しい時を過ごした。0時まで遊んで、Annie達は帰宅。私達もホテルに帰り、2時頃消灯。



6日目:また逢う日まで・・・

楽しかったシェンジェン滞在も今日でおしまい。午後から再び香港へと戻ることになる。今日も12時にホテルにて飲茶を食べる。Gina, AlexとPatrickは先に香港へと向かうので飲茶を食べずに発った。AnnieとLinda、そしてWinnieの3人と食事をし、お土産などを買いに東門近辺を歩いて回り、念願の茶器を購入。Lindaがお土産にとちょっとした置き物をくれてとても幸せ。やっぱり言葉が通じなくても「何か」が通じると何とかなるものだな〜と実感。本当に心の温かい方達ばかりでよかった。いつの日かLindaやAnnieたちも日本を訪れてくれたらな〜と考えつつ、お別れ。

観光が目的ではなかったので、観光スポットは全く回らなかったが、その代わり現地の人と知り合いになれてとても興味深い体験になった。それにしても中国の発展のスピードには驚きだ。私の中では、正直中国はまだかなり発展していないというイメージがあったのだが、アパートも日本とそれほど違わないし、子供達はみんな着信音がたくさん登録されている携帯を持っている。メールができる携帯も出まわっているそうで、驚くばかりだ。もちろん都心と田舎の差は大きい。それは映画「あの子を探して」でも痛いほど見せてくれている。しかしその差を縮めるのはやはり難しいのも確か。他の国の影響が多い場所は発展もかなり早い。シェンジェンは、本土と香港を行き来しながら暮らしている人が大勢いるのだ。平日は香港で仕事をし、週末はシェンジェンに帰ってくるという出稼ぎをしている人が大勢いるため、週末の国境は大勢の人が列をなす。しかし香港と本土の物価の違いを考えると、確かに・・・と納得できてしまう。

さて、香港へと向かった私たちだが、今日からホテルが変るため、電車を途中で降りて、バスでホテルまで向かう。今日から泊まるホテルはハーバープラザ リゾートシティ 香港。マンスリーマンション用と普通のホテル用があるのだが、友人はビジネスでここにしばらく滞在するのでマンスリーマンションを借りたそうだ。私はそこに数日居候させてもらう。(^^ゞ 3時頃シェンジェンを出発し、ホテルに着いたのは5時。このホテルもまた興味深く、場所が新界にあるためまわりは普通の住宅街。いつも尖沙咀に滞在している私にとっては初めて見る香港の住宅街というわけだ。周りには大きな公園があり、緑があふれている。もしいつの日か香港に住むことになったらこの近辺に住もう・・・な〜んて、そんなの一生ないけど!(・_・、先に到着していたGinaの部屋に遊びに行って見たら、ようやく普通のホテルライフが出きるとわかるとほっとしたようで、とても生き生きとしていた。(笑) やはり彼女に中国は過酷過ぎたのかも。でも香港も尖沙咀や香港島の方にいけば、まだまだ驚くべきことがたっくさん!Gina、がんばって生き延びるんだ!(笑)

ホテルの近辺を見てみると、ちょっとしたモールはあるし映画館まである。周りは静かだし、長期で香港に滞在する人にはこのホテルをオススメしたい。モールに入っていたMcDonald'sで食事を済ませ、退屈した私達は深水[土歩](さむすいぽー)へとバスで向かった。ここには行きつけのDVDショップがあるのでそこに立ち寄ってみた。不思議なもので、1度中国の物価になれてしまうと香港のものでも高く感じてしまい、なかなか買えなくなってしまう。DVDも日本の物から比べるとはるかに安いのだが、どこか渋ってしまい、数枚だけ購入(また買ったんかい!(笑))。HMVなどにも足を運び、とりあえずどんなものがあるのか下調べしてきた。音楽CDは日本で香港ものを買ってもそれほど差額がないのでメリットはあまりないが、J-PopsのCDも結構置いてあり、セール中だと日本で買うよりも安く手に入る。私もMisiaを購入。HKD100だから、1600円くらいだろうか。CDやDVDを見た後、尖沙咀にある友人の知人が経営するカメラショップへと行って見た。P.C.Chengさんが経営する「精誠影音公司(Onestissimo Foto Co.)」は普通の電化製品を扱っているお店だが、P.C.さんはツアリスト情報にも豊富で、よくツアー客が訪れては現地の情報を教えてもらっているそうだ。英語も通じるし(日本語も片言話していた)、騙されることはない。とても正直な方だったのでいろいろと話してみて楽しかった。また新しい人との出会いだ。(*^^*) 11時、尖沙咀からホテルへのシャトルバスを利用してホテルへ帰る。この日は中国であったいろいろなことをまとめたので4時に消灯となってしまった。明日は何もせずにゆっくりしようと思う。

Information (2001.05)
深[土川]芙蓉宵館(Zhenzhen Lotus Hotel):Addr:深[土川]市東門南路 Phone:223-5966
Harbour Plaza Resort City Hong Kong:http://www.harbour-plaza.com/hprc

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