次回に期待!?バーミンガム (1998.11)

なんだかついてないぞ〜!:全てが裏目に出たUK初旅行

イギリスに行ってきた、というと、みんなロンドンと思うみたいだ。確かにそのイメージが強いのだが。しか〜し、今回UK初旅行は、留学時代のルームメイト宅にステイさせてもらうことにした。バーミンガムだ!不思議なことに、UKを含め、ヨーロッパ方面にはあまり興味がわかない。歴史もあるし、お城巡りだってできるのに、なぜか行く気がしないのだ。偏った考えはいかん!と、9日間の休暇をフルに利用し、2泊3日でバーミンガムまで行ってみた。チケットはUnitedの周遊券を利用。全米周遊(もしくは西海岸のみ)+ヨーロッパ1都市というのを利用してみた。7万円くらいだったのでわりと普通かな。この時のルートはNRT→LA→UK→LAS→LA→NRTという感じだ。一晩LAに滞在し、次の日UKに向う。ついてない旅はここから始まった。どうやらオーバーブッキングしたらしい。できたら出発を明日にしてくれないか、というのだ。余裕のある旅行ならもちろんそうしたかったのだが、なにせ2泊しかできない予定だったため、どうしても予定を変更出来ない。(いつもぎりぎりでびっちり予定を組むタイプだったが、この時から少しゆとりをもつようにした。)乗れるかどうかはらはらしていたが、出発5分前になんとか席をくれ、乗ることができた。隣に座ったMad(男性)はすごくいい人で、お互い眠っていたのであまり詳しい話はしなかったものの、どうやらテレビ局で働いている人で、趣味でカーレースの写真を撮っているらしい。そこまで話せてしまうのもアメリカの文化の一つ。フライトは満席ではあったが、悪くなかった。ヒースローに到着すると、まずは入国審査。うわさにはきいていたが、これがなかなか手厳しい!ただの観光で来ている!って何度も言っているにもかかわらず「仕事するつもりじゃないでしょうね〜」みたいな口調で問いただされた。やましいことしてないのにすごく緊張してしまった。手荷物検査もきびしい。かばんをがっと開け、中をかきちらして検査された。ちゃんとたたんでいれておいた衣類がグチャグチャに・・・。とほほ。

いざ!バーミンガムへ:ブリティッシュな対応が冷たい

一緒だったMadと別れると(いい人だった〜)まずは友人に電話する。行き方がさっぱりわからない。電話の使い方もわからないので(そもそもコインもないし)カードで電話をかけてしまった。久しぶりに彼女の英語を聞いたが、はっきりいって聞き取れない。ブリティッシュ・イングリッシュに慣れていないのと、普段英語を使わなくなったこともあり、乏しい自分のリスニング力にかなりのショックを受けてしまった。なんとか聞き取り、とりあえずは地下鉄で大きなステーションに行け、とのことだった。地下鉄の乗り場もわからないので、観光インフォメーションの人に聞いて見た。すごく無愛想だ。「地下鉄に乗りたいんですけど、どこが乗り場ですか?」と聞いたら「はぁ〜!?」とか言われるし。英語も全然通じない。私の英語が悪いというよりも、発音の問題なんだろう。こっちもむかついたのが顔に出たのだろうか、「あっち」としか教えてくれなかった・・・。イギリスの人はアメリカよりもフレンドリーではないようだ。。。不機嫌ながらも、なんとか地下鉄に乗り、ステーションへと向った。地下鉄は狭い・・・。でもわりとわかりやすかったので、次回ロンドンに滞在するときは地下鉄を利用しても大丈夫そうだ、と思った。

ステーションから、あとはバーミンガムに行くだけ。バーミンガムまでは結構列車があるのだろうか。いろいろな会社の列車があったので、どれに乗ったらいいのかわからなかったので、ある会社の窓口に聞いて見た。バーミンガムに行きたいんですけど、と聞くと、「なに言ってるの?わかんな〜い」と女性に言われ、これまたむかっ。どうしてこんなにイギリスの人って無愛想!?これまたむかついたので、窓口の横にあった時刻表で確認していると、1分ほどでバーミンガム行きの列車が発車するようだった。急いで窓口(今度はもう一つの方で)チケットを購入しようとすると、10分ほどでバーミンガムに止まる列車がくるからそれにのればいいよ、と教えてくれたので、それに乗ることにした。結局急いでのろうとしていた列車は出発し、私はチケットを購入し、10分後の列車を待つことにした。改札を通り、ホームに出たまではいいが、10分たってもいっこうに列車がこない。お昼ころにヒースローに着いたのに、もう4時だ。友人も心配しているに違いない。自分もだんだん不安になり、すぐ近くにいた女性の係員にたずねて見た。すると「バーミンガム行き!?今日はもうないよ。15分くらい前に最終が出た。」というのだ。私が見過ごした列車だ。窓口の人がもう1本あると言った、というと、それは違うという。だんだん混乱してきたので(特にブリティッシュ英語で言われるから・・・!)改札を無理矢理でて、窓口の男性にもう一度聞いてみた。すると「間違えた」と一言。間違えたじゃすまないよ〜!!!!!最終が行っちゃった。困った。。。とりあえずチケットを払い戻ししようと、窓口にいったら、またあの女の人・・・。「あの〜、チケットの払い戻しをしたいのですが・・・」というと、「はぁ?いったいあなた、何したいのよ!!!乗るの?乗らないの?」と逆ギレしだした!むかっ。しかもその横の窓口にいた、例の男性も横でくすくす笑ってる。この段階で、ロンドンに対するイメージは極度のマイナスに達してしまい、ついに爆発。「金返せ!」と大きな声でいってやった。もう二度とこの会社は利用するもんか!お金を返してもらい、怒りがおさまらないまま、大きなステーションへ逆戻りした。そこの掲示板でバーミンガム行きの列車がある会社を探してみたら、Virginがあったので、そちらに向かった。すると、こちらの対応は、すばらしく良い。バーミンガムに行きたいのだが、と聞くと、乗り場を丁寧に教えてくれて、ゲートまで案内してくれた。さっきの会社とは大違い。チケットも先よりも安く済んだ(!!)。今度からVirginを利用しよう。ということで、結局お昼に空港についたのに、バーミンガムの駅についたのは、9時。なんだってこんなにかかったんだ〜。当然友人も心配していた。駅で友人がピックアップしてくれ、夜のバーミンガムをドライブしながら友人宅へと向かった。

黒いビール:苦いビールとサッカーと。。。

その日の夕食は、わざわざ友人が作ってくれた。"Wecome to United Kingdam!!" 食事を済ませると、友人の旦那さん(になる人)の御両親がやってきた。一時間くらいおしゃべりをして、非常に楽しいけど苦しいひとときを過ごす。というのも、やはりブリティッシュ英語は苦手でならない。もっと「名探偵ポアロ」とか「シャーロック・ホームズの冒険」とかをみて、発音(かつ聞き取り)の練習をしておけばよかった。留学当初のあの暗くつらい日々がよみがえって、なんだかブルーになってしまった。。。会話の仕方(話の進め方やジョークなど)もアメリカと違うため、なかなか慣れない・・・。まぁ勉強にはなったので、良しとしよう。御両親が去った後、友人がバーにいこうといいだした。私はあまりお酒は飲めないんだが、ちょっとビールを飲んでみたかったので、さっそくいってみた。なかなか感じのいいバーだった。まずはビール。クリーム上の泡がたっぷりとのった黒ビールだったのだが、これまたにがい!Bitterなところがいいのだろうか・・・。とてもでないけど、半分も飲めなかった。でもアルコール度は結構きつかった。まさにクリーミーな泡立ち!これはおいしかったけど。。。バーでは、みんなテレビに釘付けになっていた。サッカーをみてかなりエキサイトしていた。やはりUKではサッカーはポピュラー!なんとなく共通点を感じたようで、すごくうれしかった。(笑)

やはりHOUSEの街:悪天候にみまわれた市内観光

はっきりいうと、この旅行をあまくみていた。てっきり友人が市内を案内してくれるとばかり思っていたら、仕事が休めなかったらしく、雨の中、自分で回ることになった。自分で周るのはいいのだが、事前勉強をしてきていないのがきびしい・・・。大体のスポット(美術館など)を教えてもらい、徒歩で周る。友達の会社が丁度中心街にあったので、いろいろとみてまわりやすかったのは確かだ。でも、結局建物の中に入りっぱなしだった。コーヒーショップやデパート、特に時間を費やしたのがmusic shop。でも甘く見てはいけない(笑)。House好きな私にとって、イギリスは恰好の場所。残念ながらクラブにはいけなかったものの、House系の12 inchesレコードの品揃いがやはり抜群。どちらかというと、NY UndergroundスタイルよりもTrans系のものが多かったけど、それでも素晴らしくものがそろっていた。且つ、その場で視聴できちゃうんでラッキー。※買う時は、状態をチェックすべし。視聴できる為、時々傷ついているものもあった。

お昼は友人と合流し、お昼ご飯を食べにいく。元々は銀行だったというバーでお昼を食べたのだが、雰囲気はかなりよい。サラリーマンがほとんどだったのだが、お昼からビールを飲むのもすごすぎる!!よっぽどアルコールに強いのか、それともビールのアルコール度数って、実は低いのか・・・。それにしても、イギリスにおけるアジア人の比率ってどれくらいなのだろう。空港から全くアジア系をみかけなかった。中国人や日本人など。結構いそうな感じだったのだが・・・。バーに入ると、やたらとじろじろ見られるのが不思議だった。もしかして、今までのあまりよくない対応って、人種が絡んでいる!?などと思いながら、またビール。結局何も食べずにビールだけで終わってしまった。午後からは、デパートなどをみてみたが、かわいらしいティーカップなどがおいてあり、Window Shoppingだけでも楽しめた。イギリスは物価が高いからほとんど買い物はしなかった。買ったのはレコードのみ。(私らしい・・・)

China Chrisis:久しぶりのライブに感激!

Window Shoppingを楽しんでいると、気がついたら夕方になっていた。6時ころ、友人が勤めている新聞社へと向かい、そこで彼女、彼氏と合流。まずはいったん家に帰る。どうやら今日の夜はライブに連れていってくれるらしい。ライブなんて久しぶりなのですごく楽しみだ。お昼に知り合った彼女の友達と待ち合わせをし、友人の母親をピックアップ、そして5人でライブハウスへと向かう。最近出来たばかりのライブハウスらしいが、わりと雰囲気もよく、音もよかった。今夜のゲストはChina Chrisisらしい。知る人は知るUKバンドだが、こんなところで彼らのライブを聞けるとは、思ってもみなかったので非常にうれしい。これがまた音もよく、聞いたことのない曲も、まるで何度か聞いたことがあるように聞こえるのが不思議だ。(笑) 彼らのライブの態度はあまり気にくわなかったが(たばこを吸いながら歌っていた)それでも曲はなかなか。時間の都合で途中までしか聞けなかったがすごく楽しかった。。。

Smoking too much!

イギリスに来てがっかりしたことは、第一に喫煙者が多いことだ。日本と同じくらいだろうか。。。アメリカにいたときは、ほとんど吸う人をみかけなかったし、吸う人も公共の場では吸えないようになっているため、目に入らなかったのだろう。が、イギリスでは日本と同じ感覚で、歩きながら吸う人がいっぱい。煙たくて、非常に気分を害した。日本でも最近思うのだが、吸わない人に対する対処はないものだろうか。二次喫煙は明らかに有害であるし、吸わない人にとって、レストランなどで煙と一緒にご飯を食べるのはとても苦痛。世界中の人に禁煙しろ、とはいわないが、喫煙時の最低限のマナーは守って欲しい。特に日本人の喫煙者の評判が悪いことをもっと真剣に問題として受け止めるべきだ。第二にがっかりしたことは、クラブに行けなかったこと。大好きなHouseの元祖ともいえるUKなのに、残念ながら時間の関係でクラブにいくことはできなかった。。。。イギリスに来た際には絶対にMinistry of Sound か Cream に行こう、と心に決めていたのだが・・・。とりあえずレコードだけで終わってしまったのが残念。次回は必ずいくぞ〜〜〜〜!

次回はゆとりをもって・・・:さようなら。また会う日まで

イギリスに到着する前から、なんだかタイミングが悪いこともあって、あまりいい印象を得られなかった今回のイギリス旅行だが、もうこの時はそれほど気にもとめなかった。窓をみると、人が帰る日になって、急に晴れだしていたが、それもまぁいいだろう。この数日間のイギリス滞在を思い起こしながら、空港に到着するまで睡眠をとる。・・・さて・・・、列車が空港に到着した段階で、時間は刻々と進み、出発1時間半前となっていた。どんなに遅くても1時間前までにはチェックインしないといけないので、とりあえずは何とか間に合いそうだ。。。ホッと一息。空港に入ると、焦っていたせいもあり、多少迷ってしまったが、なんとか1時間15分前にUnitedのカウンタに到着。カウンタの前に並ぶ前に、係りの人にチケットをチェックされ「Oh, you'd better hurry!」といわれた。てっきり別のルートで受付してくれるのかと思ったが、カウンタには一組しかいなかったため、ここに並んでいてOKといわれた。なので、言われた通りに待っていたのはいいのだが、前のその一組が遅い!15分待っても一向に係員の人とおしゃべりしている。こちらも焦ってきたので、チケットチェックの係員に文句を言ったのだが、OK OKとしかいってくれない。(全然OKじゃないよ〜!!!)なんだかんだしているうちにやっと前のカップルがカウンタから離れた。やっと私の番!その時時計をみたら、あと40分しかないではないか!カウンタの人にチケットを渡すと、なにやらぼそぼそ独り言を言っている。そばにいた係りの人となにやら話しあい、そして結果「もうチェックインは締め切りましたので、乗れません」と言い出した!!!!それもスムーズなアメリカ英語で!!!!前のお客と30分もおしゃべりしているあなたが悪いんでしょうが!!!せっかく収まっていた怒りがまた爆発。30分以上も待たせておいてそれはないだろう!!!ということで、文句をいったら、他の係りの人がやってきて、丁寧に対応してくれた。離陸が迫っている為、カートでゲートまで送迎してくれた。ゲートで係員にお礼をいい(本当にやさしい、そして丁寧な女性の係員だった。)無事に離陸することができた。。。

最後の最後まであなどれないイギリス。この国には何かがあるに違いない。(笑) 再びこの国に来るかどうかは疑問だが、友人に会えたこともあったし、勉強にもなっただろう。最後にはっきりしたことは、私にイギリスは向いていない、ということだろうか。。。(笑)

※この記事は、1998年の情報を元に書かれています。