north's Year 2000 The Movie!
2000年に劇場公開されていた(と思われる)作品から、独断と偏見でベスト、ワースト映画を選んで見ました。あくまでも私の個人的な意見ですのでご了承ください。みなさんはすばらしい映画に出会えましたか?
# 2000.1.1〜2000.12.31までに劇場で公開されていた映画(海外含)を対象としてセレクトしてみました。
# 公開時期は地域により違う場合がありますが、ご了承ください。

my BEST | my WORST | my ROOKIE | アンケート結果

Best Movie 2000 x
01. トイ・ストーリー2 Toy Story 2
2位の「季節の中で」とはかなり迷ったんですが、2000年ベストはこちら、「トイ・ストーリー2」としました。前作も傑作でしたが、続編でこれだけ完成度の高い作品が作れるなんて、驚きです。全く衰えを見せないストーリー性とCG技術。すべてをとっても脱帽。まさに傑作といえます。アニメーションということで、毛嫌いしている方もいらっしゃるかもしれませんが、アニメーションだからこそ、監督が、また原作者が本当に訴えたいものをストレートに表現できるのだと思います。これほど単純なストーリーなのに、大人の私でさえもどきどきわくわくしてしまうなんて・・・。忘れかけている大切なことを思い出させてくれる作品。
02. 季節の中で Three Seasons
1998年のサンダンス映画祭でも絶賛された作品で、監督の感性に魅かれます。アメリカで生まれ育ったベトナム系で当時26歳だった監督は、ある日祖国であるベトナムに旅に出かけました。そしてそこで見たこと、感じたことすべてを映像に描いています。アメリカという経済大国で育ってきた監督が訪れたベトナムは、彼の目にどう映ったのか。映画の中では、静かでのどかなベトナムの風景と、生活に苦しむ人々、そして苦しい生活の中でほんの少しだけ感じることの出来る幸せを、ゆっくりと丁寧に描き出しています。また、登場人物の密接なつながりも映画のペースとともに、ゆっくりと描かれているのも魅力の一つです。アメリカにはない、アジア、ベトナム独特の雰囲気を、監督が持つすばらしい感性で映像化した傑作で、2000年ベストとも言える作品!未見でしたら絶対オススメなのでご覧になってみてください。
03. サルサ! Salsa
「どうせ一度の人生だもの、楽しまないと意味ないじゃん!」そう実感させてくれる作品。フランス人が、サルサの魅力に取りつかれてラテンカルチャーに入り込んでいくというお話で、一応ジャンルとしてはロマンスものなんでしょうが(ラブコメ?)、私にしてみればまるで自分の人生観を再認識させられるような映画です。全編に流れるすばらしいサルサの数々と、つらい時もサルサにあわせて踊るラティーノの人々。つまらないことでいじいじしている自分がすぱっと切替えられちゃう映画なので、ちょっと元気になりたいな〜って時にはぜひみたい映画です。自分の人生は何を言われようが結局は自分のもの。悔いのない人生を楽しみましょう!(*^^*)
04. ギャラクシー・クエスト Galaxy Quest
正直いうと、この映画を4位にランクインさせてしまうとあまりに他の作品がかわいそうなんですが(それほど映画としての出来はよくないので)、楽しめたという意味ではかなりの上位にランクインさせたい作品。SFテレビドラマのキャストたちが、ひょんなことから本当に宇宙に行ってしまうというすっとんきょうなストーリー。みどころはやはりキャストでしょう!アメリカではかなりの知名度があるTim Allenを筆頭に、Alan Rickmanやシガーニー・ウィーバーと、スター達が共演しているのが楽しくてしかたありません。さらに、これだけのキャストなのにも関わらず、映画自体は結構チープだから逆にウケちゃいます!やっぱりAlan Rickmanでしょう、この映画は!アカデミー賞にノミネートされてほしいくらいです。(笑)
05. あの子を探して 一個都不能少
キャストは全員素人を起用したというチャン・イーモウ監督作品。彼の映画にしては、ストーリー性も落ち着いていてそれほど華やかではありませんが、素人さんたちの演技が自然の感動を生み出します。また、ただの感動物語というよりは、都会と田舎の生活レベルの格差などを風刺した作品でもあります。フィクションとしてのストーリー、キャスト、そして風刺的な内容の3つのバランスが均等に取れており、みていても全く疲れませんでした。中盤まで切りつめていた主人公の緊張感が最後の最後で切れた時、ほろりと流す自然の涙が心にしみる作品です。
06. ザ・ハリケーン The Hurricane
主演のDenzel Washingtonは間違いなく主演男優賞もの!アカデミーは彼を選ばなくても、north は選びますぞ〜!2000年のベストアクターは間違いなくDenzel Washingtonに決まりでしょう!いつも彼の演技は切れのある演技ですが、今作は格別です。生きる気力さえ失ってしまった男を、視線のみで表現しているというすばらしい演技力。表面だけではなく、目の表情からこみ上げてくる内面的な感情が映画を静かに盛り上げます。実話に基づいた話のわりには、エンターテイメント的な要素をふんだんに使いすぎだとは思いますが、ストーリーよりもWashingtonの演技でどんどん作品に飲みこまれていきます。彼の「視線」に注目です。
07. Nurse Betty Nurse Betty
Renee Zellwegerの魅力が満載の作品。映画の出来よりも、彼女の演技がすばらしい!なんとなく天然ぼけの役が似合ってしまう彼女ですが、まさにそれがはまり役とされる作品です。ストーリーも結構おもしろく、登場人物全てが笑えてしまう、隠れた佳作!デビュー当時は全然好きでなかったReneeですが、今はすっかりはまってしまい、彼女の作品をいろいろと見ています。今後の活躍に期待!それにしてもこの映画に出てくるChris Rockはなぜか笑える。なんていうか・・・存在するだけでおかしいという。。。(^◇^)
08. マグノリア Magnolia
この映画がしっくりと来るかどうかは人それぞれだと思うのですが、私はかなりしっくりときました。まさにつぼにはまった映画です。この映画ほど言いたいことがはっきりしている映画ってないです。監督がどうしてこの映画を撮ったかはわかりませんが、要は人間一人じゃ生きていけないという、当たり前のテーマを描いた作品だと思います。人間一人では生きていけないし、愛がなければだめなんだ。。。まさに、私のモットーでもあるLove & Peaceに基づいた作品であり、そういった部分がしっくりきたのかも。単純に受けとめてしまうと、見終わった後に「なんだったの?」と思う方もいるかもしれませんが、常識なんか忘れて、人のつながりを見てみると面白い。人間どこかにああいった人とのつながりを求める部分ってあると思います。よく比較された「アメリカン・ビューティ」よりも私はこちらの方が数倍面白かったです。
09. ワンダーランド駅で Next Stop Wonderland
おしゃれです。いかにもインディペンデント映画といったカメラワーク、映像、色彩感覚、そしてキャスティングと、すべてインディペンデント映画にこだわって作られた作品(本当か!?(笑))。インディだからなせるストーリーがうれしい。すれ違う男女を追った映画といえば単純に聞こえるが、微妙なすれ違いを面白おかしく描いており、それぞれのキャラクターを全編に渡って描写してくれるところがうれしい。そして全編に流れる心地よいボサノバが、この映画の魅力をより引きだしています。
10. スペース・カウボーイ Space Cowboys
何とかトップ10に入れたのが大好きなClint Eastwood率いるおやじ軍団映画。キネマ旬報では見事!2000年ベスト映画に選ばれたというこの作品は、かなりあっさりとしたEastwoodならではの作品です。ストーリーはちょっと疑問に思える部分もありますが、Never Give Up 精神を描いている作品なので好き。人間なんでもあきらめたら前に進めません。たとえおやじになったって、夢をあきらめられずにいる。。。そんな子供みたいな奴らだからこそ許されるちょっと無理のあるストーリーと、おやじたちの奮闘ぶりが愛らしかったりする。(笑) 何はともあれ必見の映画です。

<<総評>> 残念ながら、今年の映画はいまいちぱっとするものがありませんでした。ハリウッド映画は相変わらずエンターテイメント的作品が多かったのですが、ストーリー性には新鮮味が欠け、ここ数年低迷気味のまま。そんな中、注目すべきはインディペンデント映画ではないでしょうか。売れ筋ばかりを気にし、実力のある俳優よりも確実に観客を増やすことのできるハリウッドスターを起用するハリウッド映画とは別に、世界各国でインディペンデント映画に注目されています。アメリカで最も注目を浴びているインディペンデント映画の祭典、サンダンス映画祭では、私が今年のベストムービーに選んだ「季節の中で」「ワンダーランド駅で」などの監督を見出し、新たな実力派を評価する傾向にあります。映画は娯楽であり、またアートでもあります。この2つの要素を持ち合わせた作品がもっともっと増えてくれるように2001年は期待したいと思います。

Worst Movie 2000 あくまでも私の感想ですので、ご了承くださいね。。。
01. 最終絶叫計画 Scary Movie
2000年のワースト映画はなんといってもこれです。はっきりいって全然笑えませんでした。ネタがわからないというのもあるし、あまりに品がなくて・・・。ここまで来ちゃうと唖然です。これがまたヒットしてしまうから、アメリカはすごい国です。(笑) パロディ部分は確かに面白いんだけど・・・もう少しどうにかしてほしかった。(^^;) 私には全く合わない映画でした。
02. アンドリューNDR114 Bicentennial Man
2000年のRobin Williamsはどうしちゃったのでしょうか。これほど落胆させられた彼の映画は初めて。"Patch Adams"よりも"When Dreams May Come"よりもひどかった!ロボットとして登場するのはいいけど、あっさり人間になってしまうしその後のストーリー展開も全然味がない。まったくの紙切れの上に書かれたストーリーを演技しているだけといった状態で、言いたいことが全くわからなかったです。今年はRobin Williamsの復活に期待したいところですが。。。
03. 隣のヒットマン The Whole Nine Yards
Bruce WillisとMatthew Perryの共演というから結構期待したんですが、これまた一体どうしたことでしょう?なぜWillisがこのような作品を選んだのかさっぱり理解できません。コメディなんですが全然コメディになっていないし、M.Perryだけが空回り・・・。彼、わりとコメディ映画には向いている役者さんなのに、選ぶ脚本がいつもよくないです。まだ映画に出る気があるのなら、もう少しいい作品を選んでほしいな。
04. ザ・ウォッチャー The Watcher
せっかくのキャストを台無しにした映画。監督の力が全然足りません。もともと演技力の乏しい(^^;)キアヌを主演にしたいのか、それともJames Spiderが主役なのかがさっぱり。焦点があわずにふらふらと2時間近くも続いてしまいます。さらに久しぶりにスクリーン復活!と喜ばされたマリサ・トメイもなんだかあまり存在感のない描き方をされて、結局何が言いたいのかわかりません。それにしてもこの映画のキアヌはひどすぎる・・・。嫌いじゃないんだけど、それでもな〜。
05. ストーリー・オブ・ラブ The Story of Us
Michelle PfeifferとBruce Willis 豪華共演!のはずが、単なる夫婦喧嘩の映画です。大体邦題からして、配給会社は本当に力入れてるんでしょうか〜?と疑問視。信じられないことに、監督はあのRob Reinerというから驚いた。全編にわたって2人がどなり合っているだけで、みどころが全然ない作品でした。唯一脇役でちょこっと出てきたRita Wilson(Tom Hanksの奥さん)がよかったくらいかな。とにかく最後まで見るのが苦痛でした。。。

<<総評>> 毎年、ワースト映画としてリストアップするほどひどい映画には出会わないですが、今年は多かった!特に残念だったのは、キャスト的には豪華なのに、スター達の持ち味を使いきれていない作品、脚本が悪い作品が多かったということです。特にアメリカではいい脚本が全くないといわれていますが、2000年の公開作品を見てみれば、それが実感できると思います。私がワースト5としてピックアップした作品の中で気になったのは、Bruce Willis作品。「ダイ・ハード」で一躍有名になった彼ですが、その後の作品ではいまいち伸び悩んでいるのが残念です。今年もWillisの作品は盛りだくさんなので、質のいい作品を期待したいです。

Rookie of the Year 2000 north が2001年に期待する役者さんたちです。
Philip Seymour Hoffman
演技にかけてはかなりの才能の持ち主だと思います。「ブギーナイツ」「マグノリア」といったThomas Anderson監督作品から「ワンダーランド駅で」などのインディペンデント映画まで幅広く出演。選ぶ作品もちょっとクセがありますが、彼自身にもかなりクセあり!映画ではいまいち冴えない男の役が多いですが、舞台などではかなりカッコイイ役どころを演じたりもしています。決して主役を演じるのではなく、脇に徹した役者さん。それをわきまえて演技を研究している方だと思います。まぁ去年急に出てきた俳優さんではありませんが、今年も彼の活躍には期待しているということで、ルーキーとしました。
Anjerina Jolie
やはり去年は彼女の活躍が目立った年ではないでしょうか?私個人はおととしに"Playing with Heart"を見た時から注目していましたが(それ以前の作品はまだみたことないです)、日本ではこの作品と「ボーン・コレクター」「60セカンズ」「17歳のカルテ」が軒並み公開され、まさに現在注目度No.1!2001年も新作が続々と控えており、今後の活躍が期待されます。Billy Bob Thorntonと結婚したりbrotherとのあつあつぶりを披露したりと、話題の絶えない彼女ですが、ゴシップ記事も盛り上げてくれそうです。
Kirsten Dunst
Kirsten Dunstも去年からでてきた新人というわけではありませんが、「インタビュー・ウィズ・バンパイア」の子役で注目された彼女ですが、"Bring It On"で今までの子役とは違う大人の役に挑戦していることから、ちょっぴりセクシー路線系へのルーキーとしてあげて見ました。笑うと可愛い顔をした方ですけど、シリアスになると小悪魔的な感じがして、なかなかの魅力。個人的には目が好きです。今年ブレイクしますぞ〜!(本当かい!(笑))ちなみに私は可愛いKirstenが好き♪

<<総評>> 今年は脚本に力がなかったので、なかなかいい新人が出てきませんでした。ティーンズ映画が多かったわりにはいまいちブレイクしない新人たち。そんな中で私が注目したいティーンズスターは、Kirsten DunstとJulia Stilesの2人。どちらとも自分の持ち味をアピールしながら大人の役に挑戦している。今年は若者にも注目すべきかも!(*^^*)

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